学資保険はいつから加入すればいい?利率を高くする方法とは?

スタディ

お子さんの教育資金を貯める方法として学資保険がありますが、皆さんいつごろから加入しているのでしょうか。

早いころから加入しているご家庭もあれば、小学校に上がることに加入するご家庭もありますので、結局いつがベストか、なかなか判断は難しいでしょう。

そこで今回は、学資保険にいつ入ればいいのかということから、加入できる年齢、よりお得な払込期間の選択など、学資保険を最大限活用できるための知識をまとめました。

まだまだ進学なんて先のことと思われるかもしれませんが、考える余裕があるうちに考えておくだけで、後々余裕が持てますよ!

すでにお子さんがいるという方も、これから生まれる方、お子さんを予定している方など、是非皆さんご覧ください。

学資保険はいつから加入できる?上限があるって本当?

そもそも、学資保険はいつからいつまで加入できるのでしょうか?

学資保険は妊娠中から加入できる

学資保険というと、子供が生まれてからしか加入できないようなイメージがありますが、実はもっとは前から加入できるんです。

いつかというと、なんと妊娠中から学資保険に加入できます。

具体的には、出産予定日の140日前から加入が出来ます。140日前というと、一般的には安定期に入るころですので、契約の話なんかも聞きやすいでしょう。

出産した後は、もちろん赤ちゃんにつきっきりですし、他の手続きもあります。

そういった方のために、出産前からの加入が可能なのでしょうね。

保護者(契約者)・子ともに年齢上限があることもあるので注意!

逆に、加入に年齢上限が設けられていることもあるようです。

まず子供の年齢制限ですが、上限は7歳~9歳あたりに設定している保険会社が多いようです。おおよそ小学校低学年~中学年ぐらいですね。

ただ、小学生のうちは加入OKといったところも、少ないながらにあるようですので、もしお子さんがその年齢で学資保険への加入を考えていたら、あきらめずに探してみましょう。

次に保護者の年齢制限についてです。

保護者の年齢制限が設けられているところを見てみると、60歳の半ばあたりから制限をもうけている保険会社があるようです。

ですので、それぐらいの年齢のご両親や、祖父母が契約する場合は、あらかじめ確認しましょう。

まずは払込期間の仕組みを知っておく必要がある。大きく分けて3種類!

学資保険に何歳から入ればいいのか、という話をするには、学資保険には払込期間の種類を知っておく必要があります。

詳細は保険会社ごとに異なりますが、大きく分けると以下の3種類に分けられます。

高い払戻率を狙うなら短期型

学資保険というのは、そもそも金融商品ですので、多くの額を長く運用することが、最も高い払戻金を期待できます。

現在は低金利政策の影響もあって、昔ほど大きな利益は望めませんが、それでも、長く運用する方がいいということは変わりません。

ですので、早々に保険料を払い終わって、あとは運用してもらうだけという、短期型が一番の払戻率を望めるというわけです。

ただ、短期型にすると、長期的なタイプに比べて毎月の保険料は高くなります

無理に短期型にした結果、途中で保険料負担がきつくなり、解約した結果元本割れしてしまった、というパターンも考えられますので、無理はしないようにしましょう。

期間は保険会社によっても変わりますが、5年や10年、15年といった年数がメジャーなようです。

月々の保険料を抑えるなら全期間型

月々の保険料を抑えたかったら、全期間型の学資保険に加入しましょう。

その名の通り、加入してから、保険金を受け取る直前まで保険料を支払うというものです。多くは大学入学の18歳ごろが多いようです。

短期型に比べて保険料を安く抑えることができますので、まだ若くて給料があまり多くないというご両親にはおすすめです。

ただ、払戻率は短期型ほど期待できません。

いくら将来的に教育資金が必要だとは言っても、それまでにも生活はあるわけですので、場合によっては、安定的な全期間型を選ぶのも大事なことですね。

余裕があるなら一括払込が一番お得ではある

短期型のいわば「最終形態」ともいえるのが、一括払込です。

これは、学資保険を契約する際に、すべての保険料を先に払ってしまうというパターンです。

例えば、「お子さんが生まれるということで親戚から多めにお祝いをもらった」といった場合などに、この一括払込は使えますね。

短期型のところでも説明した通り、学資保険等の金融商品は、多くの額を長く運用することが一番の利益を期待できます。

ですので、一括払込タイプは、学資保険の払込期間の中で、払戻金が最も高くなります。

ただ、そのために無理して学資保険を一括で払うのはおすすめできません。

余裕資金があるが、あったら使ってまいそうだ、という時のみ、このタイプを選びましょう。

結局学資保険はいつから加入するのがベスト?払戻率が良いのは?

では、結局のところ学資保険はいつから加入すればいいのでしょうか?

基本的には早いければ早い方がお得だが…

保険料の負担や払戻率というもの「のみ」を考えた時に、いつ加入するのが良いかというと、それは「できるだけ早く」です。

上記にも書いた通り、より多くの額を、より長い間預けることで払戻率は上昇しますし、長い期間払うことで月々の保険料負担も和らぎます。

ですので、他の事、特にお金がかかるような他のイベントを考えなかった場合、学資保険にいつ加入すべきか、という問いの答えは「できるだけ早く」になる、というわけです。

ただ、生まれてすぐはバタバタしていたりして、ある程度落ち着いてから加入するというケースもあるようです。

この場合は、じっくりと学資保険を吟味することができるというメリットがあります。

また、今後お金が多くかかるイベントがありそうで、月々の保険料が払えなくなる恐れがあるのなら、無理に学資保険に加入する必要はないかもしれません。

そのイベント等の後、落ち着いてから加入するのでもOKでしょう。

その場合、ある程度の払戻率を求めるのなら、短期型や一括払込を活用しましょう。

第二子等、次の子供が生まれる予定なら、検討が必要

上の子供の時に、学資保険に入れなかったという方で、第二子等、次のお子さんを検討しているのならば、無理に上の子供で加入する必要はないかもしれませんよ。

というのも、年齢が高い上の子供で学資保険に加入するよりも、二人分の予算を下の子供の学資保険で賄うとした方がお得になることもあります。

上のこと下の子で分けて学資保険に加入するよりも、年齢が低い下の子にまとめてしまった方が、条件も良くなるので、家計全体でみるとお得になるかもしれません。

ただ、そうすると上の子供が大学に入学するときなど、一時的にお金が必要になる恐れがあるので、それは注意しましょう。

まとまったお金が入ってきたら加入チャンス!小学校入学ぐらいまでは加入可

今まで学資保険に加入していなかったものの、遺産相続などでまとまったお金が入ってきたときは、学資保険への加入チャンスです。

小学校入学時ぐらいまで、加入できる学資保険は多いです。

余裕資金はためておくとついつい使ってしまうものですので、短期、または一括払込で手が付けられないようにするのも、立派な方法ですよ。

学資保険を契約する際の注意点

それでは、最後に学資保険を契約する際の注意点を紹介します。

お祝い金制度は前借りと一緒!しっかり考えよう

学資保険にはお祝い金という名前で、小中高の入学時等に、一時金が受け取れる仕組みもあります。

ただ、これは保険会社がタダでくれるものではなく、今まで自分が頑張って積み上げた保険金が分割して支払われるだけです。

つまり、お祝い金を増やせば増やすほど、将来的に自分が受け取れるお金は少なくなりますし、場合によっては払戻率が下がることもあるようです。

ですので、よっぽど必要でなければ、お祝い金プランは活用しない方が賢明です。

教育費が圧倒的にかかるのは大学進学の際ですからね。

急な出費に対応が難しい

学資保険は、預金と違って簡単に引き出すことはできません。

引き出すためには解約が必要となり、再び加入しようと思っても、同じ条件で加入することはできないのです。

解約した結果、今まで貯めた保険料の合計よりも少ない額しか受け取れなかったということもありますので、できれば解約はしたくないですよね。

ちなみに、学資保険によっては「契約者貸付」という制度があるものも存在します。それに関しては、以下のページで解説していますので、ご覧ください。

これからどんなことがあるのか、ということは誰にもわかりません。

貯金がかつかつで、何かあったら確実にお金が足りなくなる、というご家庭は、無理に学資保険には加入せずに、今の生活を維持することを優先したほうがいいかもしれませんね。

満期時期、日にちにも注意

満期の時期や日にちにも注意が必要です。

まず時期ですが、大学入学時の18歳や、卒業時の22歳といったパターンでがあります。

もちろん、22歳満期の方が、運用期間が長いので払戻率は良いですが、大学入学金等は一時的に自分で何とかしなくてはいけません。

どうしても足りず、18歳の時に解約した結果、払戻率が100%を切ってしまったということも考えられます。

また、日にちについてですが、学資保険の満期日はたいてい

  • 「○○歳の誕生日を迎えた後の契約日」

となっていることが多いです。

例えば、誕生日が12月の子供の学資保険を6月に契約していたとします。

すると、満期で保険金を受け取れるのは、大学に入学した後の6月です。つまり、入学金等に保険金を使えなんですね。

特に早生まれの方は注意です。3月の下旬が誕生日だったりすると、どう頑張っても入学金の支払いに満期が間に合わないことがあります。

ただ、これに関してはちゃんと救済措置があります。それは17歳満期の学資保険です。

全てではありませんが、多くの学資保険では17歳満期を選ぶことができるようですので、早めに保険金を受け取りたいという方は、そちらを選択しましょう。

教育資金は早めから考えておくのが吉!様々な選択肢を見てみよう!

いかがでしょうか。

高校や大学など、まだまだ遠いと思っているかもしれませんが、早めから準備しておくに越したことはありません。

また、この低金利時代の中、学資保険以外にも、検討すべき学資保険の作り方はたくさんあります。

以下のページで教育資金の作り方を紹介しています。よかったら併せてご覧ください!

初めから決めつけるのではなく、様々なものを検討したうえで、お子さんに合ったものを選びたいですね!

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