2020年に入り、いよいよ大学進学や会社への就職が目前に差し掛かり、ひとり暮らしを始めようという方も多くいらっしゃるでしょう。
初めてひとり暮らしをする方は、果たしてどんなものが必要なのか、費用はどのくらいかかるのかなどの目安がわからず困っている方が毎年いらっしゃいます。
賃貸物件を借りる際に必要なお金が一体いくらなのか、一人暮らしをする上で最低限必要な家電製品や日用品をわかりやすくリスト形式で紹介していきます。
これから新生活の準備をしようと思っている方は、ぜひこの記事を読んで予算の検討やアルバイトの計画などを立ててみてください!
では、さっそく住居にかかる費用の項目や金額についてみていきましょう!
新生活にかかる住居費用はいくら?敷金・礼金・火災保険料の目安は?
新たに賃貸物件を契約する際には、住むにあたって必要な家賃に加えてあらゆる費用を納めなければなりません。
家賃だけしか頭に入れていないと、いざ物件を契約する際にお金が足りなくなってしまうということになってしまいますので、しっかりと事前の費用に関しては理解しておきましょう!
ここでは、東京都内でのひとり暮らしの家賃として一般的な6万円という金額を仮定し、その物件の契約に必要な金額を項目別にご紹介していきます。
その1;前家賃(翌月の家賃)
物件を新たに契約する際には、事前に入居した後の家賃をまとめて支払う必要があります。
例えば、物件の契約が4月1日からだとしましょう。
この場合には、3月中に物件を契約したとしてもその段階で4月分の家賃を納めておく必要があります。
さらに、物件の契約が3月15日という中途半端な時期だとしましょう。
その場合には、3月分に関して日割りの家賃を計算して産出し、それにプラスして4月分を納めることになります。
つまり、約1.5ヶ月分の家賃を一括して不動産業者に支払う必要があるのです。
家賃6万円の場合には、前者の場合には6万円、後者の場合には9万円が必要となります。
その2:火災保険料
賃貸物件は大家さんの所有物を一時的に借りるものですので、万が一の火災の際に住居を補修するためにも火災保険に入ることが必要となります。
火災保険の加入は物件契約と同時に行う必要があり、その保険料は約2万円ほどと想定されるでしょう。
その3:仲介手数料
不動産仲介業者を通じて物件を選定・契約した場合には仲介業者に対して仲介手数料というものを支払わなければなりません。
仲介業者の多くは、家賃1ヶ月分〜2ヶ月分を仲介手数料としておりますので、家賃6万円の物件であれば、消費税を含めて6万6000円〜13万2000円が必要な仲介手数料となります。
仲介手数料に関しては、不動産仲介業者のホームページなどに家賃の1ヶ月分なのか2ヶ月分なのかが記載されておりますので、事前にチェックするなり口頭で確認しておくのも良いでしょう。
その4:敷金
敷金というのは大家さんに対して一時的に預けておくお金のことで、万が一退去したときに住居への損壊や汚れなどが著しくあった場合に、改修費用に当てられるお金のことです。
敷金は一般的には家賃1ヶ月分のところが多いですが、最近では敷金が不要な物件も増えてきております。
何も問題なく、きれいに住居を使っている分には敷金はしっかりと返ってきますのであまり敷金があるかないかにはこだわらずにお部屋探しをするのがおすすめです!
その5:礼金
礼金というのは、敷金とは異なり返金されることのない大家さんへのお礼を表すためのお金になります。
主に関東地方で見受けられている文化であり、こちらも家賃1ヶ月分を大家さんに対して物件の契約時に支払います。
最近では敷金と同様に礼金を廃止している物件も多くあり、事前にかかる費用を抑えたい人にとっては礼金が0円の物件をチョイスするのは良い節約法と言えるでしょう!
ここまでの合計金額を計算してみると、家賃6万円の物件を契約するにあたってはおおよそ14万円〜36万円ほどの金額がかかることを見込んでおきましょう。
少なくとも家賃の2ヶ月分、敷金と礼金や仲介手数料がフルでかかってくると6ヶ月分が初めに一括で必要になりますので、事前にかかる費用は思っているよりも多くなりますので注意が必要です!
新生活に必要な家具・家電製品は?目安となる金額や購入する必要のないものは?
では、続いては新生活で新たに購入する必要のある家具や家電製品をご紹介していきます。
購入が必須なものとそうではないものを詳しく分けてご紹介するので、まずは何から揃えたら良いのかわからないという方はぜひチェックしておきましょう!
購入するべき家具・家電その1:寝具
まず新生活で必須なものの一つ目は、寝具用品です。
具体的には布団やマットレス、ベッドで寝る場合にはベッドフレームなどを用意する必要があります。
一般的な一人暮らしであれば、シングルベッドを利用されるはずですから、ベッドフレームとマットレスを合わせて購入してだいたい3万円〜4万円という金額になるでしょう。
また、シーツや布団・枕などを汚れから守るカバーなども必要になっていきますので、安いもので1セット4000円〜5000円として、洗濯用に2セット用意するとだいたい1万円ほどの費用がかかってくるでしょう
購入するべき家具・家電その2:冷蔵庫
自炊をしないという人でも飲み物を保存したり、冷凍食品を貯蓄しておくためには冷蔵庫(冷凍庫付き)は必須でしょう。
最近の物件では冷蔵庫が備え付けの物件もありますが、まだまだそうした物件は多くはありませんので、新規で単身用のものを購入する人も多くいらっしゃるかと思います。
メーカーや性能・容量にもよりますが、基本的なスペックで単身用の容量であれば2万円〜4万円で新品の冷蔵庫を購入することができるでしょう。
購入するべき家具・家電その3:洗濯機
必須というにはなかなか疑問もあるかもしれませんが、やはり手間を考えると自宅に洗濯機はあるべきでしょう。
最近では学生が多く住んでいる地域などを中心にコインランドリーの店舗数は増えてきていますが、今後も一人暮らしを続けることが明らかな場合には、早いうちに洗濯機を買っておいたほうが、結果的には経済的であることが多くあります。
夏の暑い時期や冬の寒い時期に、洗濯物を抱えて外出することは思っている以上に負担になることですので、ぜひ引越しを契機に洗濯機を購入しておきましょう。
気になるお値段ですが、一般的な縦型の洗濯機で単身向けのサイズだと4万円〜5万円で日系メーカーの新品を購入することが可能でしょう。
購入するべき家具・家電その4:電子レンジ
一人暮らしで自炊をそれほどする余裕のない人であれば電子レンジはマストになります。
冷蔵庫と合わせて使うことで、一度調理したものを冷凍しておいて、後から解凍して食べる、という使い方が可能になりますので、時短レシピなどへの活用も可能となります。
費用の方は、簡易的なものであれば1万円程度からラインナップがありますので、それほど大きな負担にはならないでしょう。
購入するべき家具・家電その5:テレビ
現代ではやはりテレビは欠かせません。
一人暮らしの部屋は何かと寂しいものになりがちですので、とりあえずテレビはつけておくというひとり暮らしの方も多いでしょう。
テレビも大きさやスペックで価格は様々ですが、十分な大きさである32型くらいのものになると価格は3万円〜4万円程度を見込んでおくといいでしょう。
補足:購入するのが必須ではない家具や家電製品とは!?
では、ここからは必ずしも単身世帯であれば購入が必須ではない家具や家電製品をご紹介していきます。
まず、一つ目は加湿器です。
冬の乾燥する時期に加湿器を使用される方も多いかもしれませんが、ある方法を使うことで室内の湿度を加湿器なしでも十分に高く保つことができます。
その方法が「部屋干し」をすることです。
単身用の世帯では十分なベランダスペースがない場合が多く、部屋干しせざるを得ないケースが多くあります。
そのため、部屋干しを前提としておけば、加湿器をわざわざ購入することがなくとも、湿度を十分保つことが可能になります。
二つ目は、炊飯器です。
こちらは絶対にいらないというよりかは、自炊をする習慣のない方であればいらない、という条件付きのものになります。
お米を洗って炊くというのが面倒な方であれば、電子レンジさえあればパックのご飯を食べることができます。
自炊が面倒な方やお米を炊く手間を感じてしまうような場合には炊飯器は要りませんね。
三つ目は掃除機です。
購入するにしてもハンディータイプの簡単なもので良いでしょう。
最近の物件はフローリングのところが多いので、フロアワイパーなどで水拭きや乾拭きをする方が手軽に掃除を済ませることができます。
新生活に必要な日用品・生活用品とは!?
続いては、家具や家電などよりももう少し簡単な日用品や生活用品で必要なものをご紹介していきます。
新生活に費用な生活用品・日用品その1:食器類
まず一つ目に紹介するのは、食器類です。
意外と忘れがちではありますが、新生活では新たに1セットから2セットほど必要になってきます。
金額はどこで購入するかによって大幅に変わりますが、最近では100円ショップでも一式揃えることができますので、安く済ませたい場合には1000円程度あれば十分に揃えることが可能になります。
新生活に費用な生活用品・日用品その2:カーテン
2つ目にご紹介するのはカーテンです。
こちらも引越しの際には忘れがちで、いざ入居してみるとカーテンがなかったということに気がつく方も多くいらっしゃいます。
カーテンの費用もピンキリですが、安いところですとレース付きで1万円程度で揃えることができます。
新生活に費用な生活用品・日用品その3:掃除用品
新生活を始めると、「今度こそは気合を入れて掃除をしよう!」「この家はちゃんときれいにしておこう!」吐息込みがちですよね。
その調子で、ぜひ掃除用品も一式揃えておくといいでしょう。
掃除用品としては、洗剤やフローリングを拭くためのシート、雑巾やスポンジなどがあります。
特にお風呂やキッチンなどの水回りは汚れが目立つところですので、ぜひ掃除用品を揃えて、きれいに保つ努力をするといいですね。
新生活に費用な生活用品・日用品その4:衛生用品
新生活を始めるにあたって、やはり衛生用品も必須になります。
例えば、バスタオルやキッチン・トイレで使用するハンドタオル、歯ブラシや歯磨き粉などですね。
それほど大きな支出ではありませんが、大きな買い物に目が行きがちで忘れやすいので注意しましょう。
新生活に費用な生活用品・日用品その5:Wi-Fiなどのインターネット環境
最近ではインターネット環境付きの物件も増えてはいますが、そうではない物件へ入居する場合には、新たにインターネット契約をする必要があるでしょう。
インターネットには、回線工事を行なって行うものとポケットWi-Fiのような機器を置いて行うものがあります。
前者であれば、入居後に立ち合いのもとでの工事が必要になりますので、工事費用なども頭に入れておく必要がありますね。
一方、後者であれば工事などは不要ではあるものの、解約手数料などの縛りがあるので別途注意が必要になります。
一人暮らしの引っ越しの費用はいくら!?安く抑えるためのコツとは?
最後にご紹介するのは、引っ越し費用についてです。
ここでは引っ越し費用の相場と、少しでも安く抑えるためにおすすめの方法をご紹介していきます。
単身世帯の引っ越し費用の相場はいくら?
では、単身世帯の引っ越し費用についてご紹介します。
単身世帯の場合には、同じ都道府県内での転居と他の都道府県への引っ越しとで価格が変わってきます。
近距離の移動であれば、だいたい3万円〜4万円程度が目安になり、そこから距離が離れるにつれて価格は高くなります。
単身パックですと、大手引っ越し業者の価格では最大で8万円程度に設定されておりますので、遠くの地域から上京される方などはこのくらいの費用を見込んでおくといいでしょう。
引っ越し費用を安く抑えるためのおすすめの方法とは!?
では、引っ越し費用を安く抑えるためにはどんな方法があるのでしょうか?
ここでは簡単にできる方法を2つご紹介します。
- 引っ越しの見積もりを複数社に出す
引っ越し見積もりは複数社出す事をお勧めします。業者により値段のつけ方が変わってくるからです。業者によっては数万円以上も違ってくることもあります。
ご自身が依頼する内容と、各社のサービスや契約内容を比較して自分にあったものを見つけるのが良いでしょう。
直接会社に見積もりを出してもらうのが面倒な方は、引っ越し業社の一括見積もりサイトも使うこともできます。
- レンタカーや宅配を借りて引っ越しを自分で行う
荷物が少ない場合は引っ越し業者に頼まず自分で運ぶという方法があります。
レンタカーも1日でしたら1万円~2万円で借りることができるのでかなりお安くすみます。
ただし、不慣れな荷物運びは、以外に時間がかかったります。他にも家具をぶつけて折角の新しい住まいに傷をつけてしまう可能性もあるので注意しましょう。
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