日本は世界で第三位の経済大国です。
そんな日本で一番のお金持ちが誰かを知っていますか?
またどんな人がお金持ちになりやすいのでしょうか。
年齢は?学歴は?はたまた出身地は?共通点を探っていきます。
この記事ではアメリカの経済紙「Forbes」が毎年発表す長者番付をもとに億万長者ランキングをまとめました。
日本の富豪TOP10
「Forbes」の2017年長者番付から紹介します。
資産順に上位10位を紹介します。
それでは見ていきましょう!
第10位 三木正浩(ABCマート創業者) 4050億円
年齢:61歳
出身:三重県
最終学歴:東邦学園短期大学
第10位にランクインしたのは靴のチェーン店「ABCマート」創業者の三木正浩さんでした。
ABCマートは国内外に1000店舗以上を超える靴専門店の最大手です。
現在東証一部に上場しているABCマートの株式を個人で25.9%、家族や管理会社を含めると60%以上を保有する大株主です。
総資産は4050億円!こんなにお金があったら何に使うのでしょうか。
第9位 伊藤雅俊(イトーヨーカ堂創業者) 4100億円
年齢:69歳
出身:東京都
最終学歴:慶応義塾大学
続いて資産4100億円を保有するのは大手スーパー「イトーヨーカ堂」の創業者伊藤雅俊さんでした。
イトーヨーカ堂はダイエーと並び日本の総合スーパーの先駆けとなった存在でした。
当時買い物は商店街が当たり前でしたが、車社会の到来をいち早く予測しアメリカ型の総合スーパーを日本に導入したのです。
現在もイトーヨーカ堂だけでなく、コンビニ最大手の「セブンイレブン」、「西武百貨店」「そごう」などの大手百貨店や「Loft」、「アカチャンホンポ」、「タワーレコード」などを傘下に収める「セブンア&アイホールディングス」の筆頭株主に名前を連ねています。
セブン&アイはイオンに次いで日本で二番目の売り上げを誇る小売企業です。2016年の売り上げはなんと約6兆円!
だからこそこの資産額を築き上げたのでしょう。
第8位 毒島邦雄(SANKYO創業者) 4660億円
年齢:64歳
出身:群馬県
最終学歴:慶応義塾大学
第8位にランクインしたのはパチンコメーカー大手「SANKYO」の創業者毒島邦雄さんでした。
パチンコ産業は20兆円以上の市場規模があり、パチンコ産業の関係者では11位にもマルハンの会長韓昌祐さんがランクインしています。
パチンコはしたことがないので詳しくありませんが、やはり大手ともなると売り上げが大きいのですね。
報道によると毒島さんは2016年10月に亡くなられました。
第7位 森章(森トラスト会長) 4880億円
年齢:80歳
出身:東京都
最終学歴:慶応義塾大学
資産4880億円で第7位にランクインした森章さんは森トラストの会長です。
六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズで有名な森ビルとは元々同じ会社でしたが、1999年に分離独立しました。
兄の森稔(故人)は森ビルの社長、会長を歴任しています。
森ビルの方も森稔の夫人で遺産を継いだ森佳子さんが資産2890億円と第16位にランクインしています。
森家おそるべしですね…
第6位 高原慶一郎(ユニ・チャーム創業者) 5000億円
年齢:86歳
出身:愛知県
最終学歴:大阪市立大学
紙おむつなど赤ちゃん用品で有名なユニ・チャームの創業者です。
ユニ・チャームは現在ベビーケア用品でアジアシェア1位、世界シェア3位を誇っています。
売り上げの半分以上を海外が占めるというグローバル企業の一つでもあります。
アジアはこれからも出生数が増加しおむつ需要が増加していくと予想されているので、会社の成長とともにこれからも資産が増えていくのではないでしょうか。
第5位 三木谷浩史(楽天社長) 6770億円
年齢:52歳
出身:兵庫県
最終学歴:ハーバード大学(MBA)、一橋大学
第5位にはインターネットでショッピングから銀行、証券、保険まで展開する楽天の創業者三木谷浩史さんがランクインしました。
プロ野球の東北楽天イーグルスやJリーグのヴィッセル神戸のスポンサーでもあり、2017年には世界で最も有名なサッカークラブ「FCバルセロナ」とスポンサー契約を結ぶなどスポーツ好きな面もあります。
また年齢は52歳とランクインした人たちの中で最年少でもあります。
また、業種も成長著しいいインターネット企業です。
世界を見渡すと現在の世界長者番付1位はアマゾン創業者のジェフ・ベゾス、2位はマイクロソフト創業者のビル・ゲイツとIT企業の創業者が続いているので、三木谷さんの資産も今後伸びしろは十分あるのではないでしょうか。
第4位 滝崎武光(キーエンス創業者) 1兆3880億円
年齢:71歳
出身:兵庫県
最終学歴:尼崎工業高等学校
第4位にはセンサーの製造販売を行うキーエンス創業者の滝崎武光さんでした。
キーエンスと言えば日本で最も平均年収の高い企業としても有名です。
年収はなんと1777万円!詳しくは以下の記事をご覧ください。
企業の年収ランキング・初任給1000万円超の会社も!
そんな企業の創業者である滝崎さんの資産も一兆円を超えています。
そして滝崎さんは今回のランキングに掲載された中で唯一大学を卒業していません。
大学を卒業していないのにも関わらず、高学歴大学生が殺到する平均年収日本一の企業を築き上げた実力はほんとにすごいですよね。
第3位 佐治信忠 (サントリー会長) 1兆4650億円
年齢:71歳
出身:兵庫県
最終学歴:慶應義塾大学
3位は飲料メーカー「サントリー」会長の佐治信忠さんでした。
サントリーは一族が経営するオーナー企業であり、創業家の鳥井・佐治一族が今も株式の9割以上を握っています。
株式市場にも部分的にしか上場していません。
創業は1899年と120年近い歴史があります。
一方でアメリカのビーム社を1兆6千億円で買収したりするなど積極的な海外戦略も進めています。
第2位 柳井正 (ファーストリテイリング会長) 1兆8200億円
年齢:68歳
出身:山口県
最終学歴:早稲田大学
第二位にランクインしたのはファストファッションブランドの「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリング創業者柳井正さんです。
ユニクロも今や海外店舗数が国内店舗数を抜いてグローバル企業となっています。
世界を見ても「GAP」の売り上げを抜き、「ZARA」や「H&M」に次ぐ世界第3位のSPA(アパレル製造小売業)となっています。
特に経済成長著しいアジア地域で確固たるブランドを築き上げていて業績も右肩上がりです。
柳井さんは2015年、2016年と続けて長者番付の一位でした。
第1位 孫正義 (ソフトバンク社長) 2兆2640億円
年齢:59歳
出身:佐賀県
最終学歴:カルフォルニア大学バークレー校
いよいよ第一位の発表です。
日本で一番のお金持ちは日本やアメリカで通信事業を行うソフトバンクグループ社長の孫正義さんでした。
その資産額はなんと2兆円超!!
出身地のプロ野球球団、ソフトバンクホークスのオーナーでもあります。
経営するソフトバンクの時価総額は10兆円を超え、日本で第5位の規模を誇ります。
ソフトバンクより時価総額の大きい企業がトヨタ、三菱UFJ、NTT、NTTドコモの4社しかないと考えるとそのすごさが分かりますよね。
さらにはトランプ大統領と会見したり、サウジアラビアの皇太子と一緒に10兆円規模のファンドを作ったりとにかくやることの規模が桁違いです。
現在世界中の有望企業に投資を進めていて、今後その資産がどこまで増えていくのか見当もつきません。
2017年に最も稼いだアスリートの年収ランキング【前編】
お金持ちになりたいなら慶應大学?
日本のお金持ち上位10人を調査してきました。
この10人になにか共通点がないか調べてみました。
今回の調査で日本の上位10人の億万長者のうちなんと4人が慶応義塾大学を卒業していました。
これはかなり高い割合だと思います。
慶応大学は三田会など卒業後もOB・OG同士の結びつきが強いと言われています。
これがビジネスに好影響を与えているのかもしれませんね。
本当のお金持ちになりたいのなら慶応大学に行った方がいいかもしれません(?)
出身地は兵庫県が最多・西日本が優勢
出身地別にみると兵庫県が3人と最多になっていました。
さらには1位から6位まで西日本出身者が独占しています。
1位の孫正義さんは佐賀県出身、2位の柳井さんも山口県の出身です。
人口的にはには東日本の方が人数は多いのですが、トップのお金落ちは西日本が多いのですね。
最大勢力は創業社長
ランキング上位10人はいずれも社長経験を持っています。
10人の内自分で創業したのは8人でした。そして8社とも上場しており、株式の大部分を握る創業社長が上場することで富を築くというケースが王道だということが分かります。
一方で2人は一族経営となっています。また2社とも非上場になっています。
上場すると情報開示や株主からの圧力が働くので、一族経営の企業に上場は向いていないのかもしれませんね。
業種はバラバラ
業種についてみると小売・流通業が3社と一番多いことが分かります。
ただ実態は各社バラバラといった方がよさそうです。
ファーストリテイリングは小売業ですが、自社で製造も行っています。
通信、飲料、パチンコ製造、製造業、インターネット、不動産などそれぞれの分野で一定の地位を築いている企業がほとんどです。
業界に関係なく、稼げる仕組みを作ることが大事なのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お金持ちの背景を見てみると意外と共通点を発見することができました。
すこしでもお近づきになりたいものですね。
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