海外への投資・先進国と新興国の違いと格付けと利回りの関係


 

みなさん海外への投資を考えたとこはありますか?

日本経済の低成長が続く中で、海外の株式や国債を買った方が利回りもいいのではと思っている人も多いでしょう。

一方で海外に投資するのはなんだか不安だと感じる人も多いと思います。

海外といってもアメリカやシンガポールといった先進国とからトルコやアルゼンチンといった途上国まで実態は様々です。

そうした海外への投資の際に役に立つ指標がいくつかあります。

例えば格付け会社が出している国の「格付け」などはよくニュースになったりもします。

この記事では海外への投資の際に気を付けるべきポイントについてまとめました。

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先進国と新興国

 

そもそも先進国と新興国の違いは何でしょうか。

そのカギは国の経済力にあります。

国の経済力を測る指標に「GDP(国内総生産)」というものがあります。GDPとは1年間に国内で作られたすべてのモノの値段の合計です。

明確な基準はありませんが先進国とは経済が発展していて、たくさんのモノを生み出すGDPが大きい国を指します。

一般に一人当たりGDPが一万ドルを超えることが先進国の条件といわれています。

日本の一人当たりGDPは3万9千ドルで世界で22位(2016年)、もちろん先進国です。

日本の一人当たりGDPが1万ドルを超えたのは1983年、東京ディズニーランドが開園した年でした。

 

以下の表に先進国と新興国の違いをまとめました。

  先進国 新興国
アメリカ、日本、西欧諸国など 中国、ブラジル、インドなど
経済成長率 低い 高い
一人当たりGDP 1万ドル以上 1万ドル未満
リスク 低め。ローリスクローリターン 高め
政治経済 比較的安定 比較的不安定

 

投資を考える際はます先進国に投資するのか、新興国に投資するのか、それとも両方に投資するのか決めましょう。

先進国であれば比較的安定した経済ですが、その分リターンは低いです。

一方で新興国は高いリターンが期待できますが思わぬ損失が発生する恐れがあります。

 

新興国への投資は慎重に!

新興国は経済成長率が高いことから高いリターンが期待できると考えている人も多いと思います。

確かにそうなのですが、一方で新興国独自のリスクも存在します。

代表的なのが「中所得のワナ」です。

中所得のワナ

先進国と新興国の境界は一人当たりのGDPが1万ドルを超えるかどうかということを紹介しました。

新興国はどの国も高い成長率を維持していますが、これからも順調に経済発展が進むとは限りません。

1万ドルの大台が見えてくると賃金上昇のペースが落ちやすくなる現象がいくつもの国で観察されています。

これを「中所得のワナ」と言います。

タイやマレーシアがこれに該当します。

新興国に投資するときはその成長率だけでなく、産業構造が高度化しているか、特に工業化の度合いは非常に重要です。

資源のおかげで一時的に潤っても技術的な蓄積がなされていないと一瞬で経済が崩壊することも珍しくありません。

中所得のワナにはまってしまう国からは大きなリターンは期待できません。

 

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国ごとの格付けを活用

 

外国への投資をする際にまず見てほしいのが格付け会社の出している国債の格付けです。

国債は各国の政府が発行している債権なので、国債の格付けは政府の信用度に直結します。

代表的な格付け会社としてS&P(スタンダードアンドプアーズ)、ムーディーズ、フィッチなどがあります。

海外への投資の際にはこうした格付けを事前にチェックするようにしましょう。

その国のリスクがどれだけか把握することができます。

例としてS&Pの出している格付けを見てみましょう。

国ごとの格付け一覧

国名 格付け
シンガポール AAA
アメリカ AA+
日本 A+
中国 A+
サウジアラビア A-
マレーシア A-
メキシコ BBB+
フィリピン BBB
インド BBB-
ロシア BB+
南アフリカ BB+
ブラジル BB
トルコ BB
ベトナム BB-
アルゼンチン B

 

主な投資対象国の格付け一覧です。

シンガポールがAAAという最高評価を獲得していることが分かります。

これは経済的にも財政的にも最も安全な政府だと認定されていることを意味します。

日本もA+とまずまずの評価です。日本政府は長年財政赤字に苦しんでいて、それが格付けにも影響しています。

日本の格付け推移

日本国債の格付けの推移を見てみましょう。

下の表は格付けに変動があった時期の一覧です。

時期 日本の格付け 上昇or下降
1992年 AAA
2001年 AA+
2001年 AA
2002年 AA-
2007年 AA
2011年 AA-
2015年 A+

 

見てみるとバブルが崩壊した直後の1992年、日本の格付けは最高評価のAAAでした。

しかしそれ以降日本の格付けは下がり続けています。

その背景には長引く経済の低迷や政府の財政の悪化などがあります。

日本政府の債務残高は2017年時点で1000兆円を超えています。

格付けと利回りの関係

格付けの低い国ほど、デフォルト呼ばれる経済が破綻するリスクが大きくなります。

デフォルトすると投資したお金はほとんど損失になってしまいます。

裏を返せば格付けが低い国ほどより高い利回りが期待できることを意味します。

下の表は各国の格付けと10年国債の利回りの関係です。

国名 格付け 10年国債利回り
シンガポール AAA 2%
中国 A+ 4%
メキシコ BBB+ 7.60%
南アフリカ BB+ 8.60%
アルゼンチン B 6%

 

格付けが最高評価のAAAを獲得しているシンガポールは利回りが2%ととても低くなっています。

しかし、例えば格付けがBB+の南アフリカは利回りが8.6%と非常に高くなっています。

 

例えば年利8.6%の複利で100万円を10年間投資すると228万円になります。

元手の2倍とはすごいですね!

ただもちろんその間にクーデターが起きたり経済が混乱してしまうと100万円が戻ってこなくなる危険性もあります。

投資する際は格付けが高く、かつ利回りも低くない国を探してみるのも一つの手段かもしれません。

 

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まとめ

 

海外への投資の注意点と国ごとの格付けについてまとめました。

投資する際は対象をよく吟味して、リスクを理解して投資するようにしましょう。

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