近年成長が著しい会社を皆さんはご存知でしょうか?
実際あまり耳にしたことがなくても、数年前よりも売上を何倍にも増やし急成長している会社が多く存在します。AIやドローンなどIT企業が活躍する場面が増え、売上成長率が1,000%を超える会社も存在します。
そこで今回は、売上成長率が高いIT企業をランキング形式でお伝えします。
まずは、売上成長率がどういったものなのか、求め方から見てみましょう。
売上高や時価総額などその他の企業ランキング はこちらからどうぞ。
企業の成長力を測る「売上成長率」って何?
そもそも売上成長率をどういったものかご存知ですか?
売上成長率とは、会社の売上がどの程度伸びたかを示す指標のことです。
売上高増加率や売上高伸び率とも呼ばれます。
計算式は以下のようになっています。
- 売上高成長率=(当期売上高ー前期売上高)÷前期売上高×100
本記事では過去3決算期の売上高成長率を対象にしているので「前期売上高」を「3年前の売上高」に変更します。
売上成長率が高いIT企業ランキング!20位〜11位
今回は、PR TIMESの「テクノロジー企業成長率ランキング『デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年日本テクノロジーFast50』発表」を参考にしました。
第20位 株式会社PKSHA Technology
- 成長率:219.35%
- 売上高(2017):9億円
- 売上高(2018):15億円
PKSHA Technologyは、アルゴリズムの研究を行う技術者・研究者により設立された機械学習技術を用いたアルゴリズムライセンス事業を展開する会社です。
画像認識エンジン「HRUS(ホルス)」、未来予測エンジン「PREDICO(プレディコ)、汎用型対話エンジン「BEDORE(べドア)」などを開発してきました。
第19位 株式会社アドベンチャー
- 成長率:248.84%
- 売上高(2016):26億円
- 売上高(2018):150億円
株式会社アドベンチャーはネット系旅行会社です。航空券販売サイトやツアーの販売サイトを展開しています。
国内外格安航空券が24時間・365日オンラインで申し込むことができるskyticketや全世界のアクティビティーを申し込むことができるWANNATRIPなどがあります。
第18位 株式会社アカツキ
- 成長率:268.23%
- 売上高(2016):59億円
- 売上高 (2018):219億円
株式会社アカツキはデジタル領域とリアルライフ領域の2つの領域をもち、デジタル領域ではゲーム事業をリアルライフ事業ではライブエクスペリエンス(LX)事業を展開しています。
ライブエクスペリエンス事業は豊富で、サバイバルゲームフィールド「ASOBIBA」を全国に5店舗持ち、パーティの企画から運営などを行う「hacocoro」を全国15拠点で展開するなど様々です。
第17位 ログリー株式会社
- 成長率:295.16%
- 売上高(2016):4億円
- 売上高(2018):16億円
ログリーは様々なWebサイトの内容を理解する技術を開発する会社です。ログリーが展開する事業は「LOGLY lift」「Loyal farm」「zenback」の大きく分け3つがあります。
第16位 株式会社トレタ
- 成長率:297.74%
トレタは高級レストランから居酒屋まであらゆる飲食店の予約を管理できるサービスを提供しています。
2013年7月に設立され、2014年にはグッドデザイン賞を受賞し2018年1月に登録店舗数10,000店舗を突破しました。
第15位 株式会社マイネット
- 成長率:303.24%
- 売上高(2016):68億円
- 売上高(2018):121億円
マイネットはスマートフォンゲームの開発を行い運営に特化したゲームサービス企業です。
運営タイトルは業界内でもNo.1で37タイトル。国内最大級の相互送客ネットワーク「CroPro(クロプロ)」を提供しています。
第14位 株式会社MEJ
- 成長率:348.91%
MEJは少子高齢化や医療費高騰などの社会問題を解決を目的とするヘルスケア領域の事業を展開する会社です。商品開発からインターネットによるブランド運営、販売、顧客管理などを一貫して行なっています。
第13位 株式会社ギフトモール
- 成長率:477.90%
ギフトモールはギフト専門のセレクトショップを運営し、プレゼント市場へのテクノロジープラットフォームを展開しています。
自分オリジナルのプレゼントやフラワーギフトなどをコンシェルジュの丁寧なサポートと共に提供しています。
第12位 MAMORIO株式会社
- 成長率:484.30%
MAMORIOは、「なくすを、なくす」をコンセプトとした紛失防止デバイス「MAMORIO」を提供する会社です。
MAMORIOを無くしたくないものに付けておくことで、それが手元から離れると、いつどこで失くしたかをスマートフォンに知らせてくれるという仕組みになっています。
第11位 株式会社ココナラ
成長率:493.02%
ココならでは、人それぞれの得意を売り買いできる個人取引プラットフォーム「ココナラ」を提供する会社です。
自分なりの方法で減量を成功させた体験やイラストの特技を仕事にしている人の働き方など出品という形で売り買いしています。
自分の知識や経験をオンラインフリーマーケットを通じて活かすことができます。
売上成長率が高いIT企業ランキングTOP10!
第10位 株式会社サイバーセキュリティクラウド
- 成長率:495.72%
サイバーセキュリティークラウドでは、Webサイト・サーバへのサイバー攻撃を可視化・遮断するクラウド型Webセキュリティ製品の「攻撃遮断くん」をはじめとするサービスを提供しています。
docomoやANA、SBI証券などあらゆる業界の企業が導入しています。
第9位 and factory株式会社
- 成長率:514.77%
- 売上高(2016):3億円
- 売上高(2018):19億円
and factoryでは、スマートフォンアプリの開発・運営、IoTプラットフォームアプリの開発を行なっています。
最先端のIoTデバイスが集結した近未来を感じることのできる宿泊設備やシェアハウス・学生寮などへもIoTサービスを提供しています。inntoが2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。
第8位 株式会社プロドローン
- 成長率:672.44%
産業用ドローンの開発、製造、販売を行うドローンシステムメーカーです。国内だけでなく、シリコンバレー現地子会社やカナダのトロントにも関係会社を持ちます。
サンゴ礁のモニタリング、農薬散布、警備、倉庫内での活用と様々な用途で使われています。
第7位 株式会社ヤプリ
- 成長率:691.45%
ヤプリは、プログラミング不要でアプリを開発することができる「Yappli(ヤプリ)」を提供する会社です。
開発実績は300社以上にもおよび、「新生銀行」「FUJITSU」『関東学院大学」など課題解決のために多くの会社がYappliを使用しています。
第6位 DATUM STUDIO株式会社
- 成長率:881.13%
DATUM STUDIOはAIを活用することであらゆる会社を支援する会社です。
データ分析の基礎から応用を教える「データサイエンティスト養成研修」を提供していてRやPythonの知識を身に付けることができます。
第5位 株式会社MUJIN
- 成長率:1,251.14%
産業用ロボット向け知能ロボットコントローラ「MUJINコントローラ」やソフトウェアを開発・販売する会社です。
ロボット動作計画ソフト(OpenRAVAE)の創始者のロセン博士とイスカル社に勤務経験のある滝野によって設立されました。
アメリカ、中国、日本、ウクライナなど多国籍なエンジニアが働いています。
第4位 株式会社BitStar
- 成長率:1,476.37%
ITをもとに「広告」「プロダクション」「番組制作」を通して、YouTuberのようなインフルエンサーが活躍できるようようなインフラを提供する会社です。
事業は全部は7つあり、広告主とインフルエンサーをマッチングさせるインフルエンサー広告事業、インフルエンサーとファンが関わる場を提供するファンコミュニティ事業などがあります。
第3位 株式会社プレイド
- 成長率:1,476.37%
プレイドは倉橋氏と柴山氏が共同創業者として創業され、CX(顧客体験)プラットフォームKARTEを提供する会社です。
年間流通額は4,243億円、累計ユーザ数も22億にまでのぼります。
第2位 ワンダープラネット株式会社
- 成長率:3,788.05%
- 売上高(2016):18億円
- 売上高(2017):26億円
「誰でも遊べて、奥が深い」をコンセプトとしたゲーム開発を行う会社です。
週刊少年ジャンプのキャラクターが登場するゲームや全世界で1,000万ダウンロードを突破したクラッシュフィーバーなどがあります。
第1位 株式会社エアークローゼット
- 成長率:6,048.33%
エアークローゼットはオンラインでのファッションレンタルサービスを提供しています。
自分で選ぶだけでなく、プロのスタイリストがコーディネイトした服の利用や自宅での試着後納得のいったものだけを購入することもできます。
過去10年で売上高が急増したIT企業はどこ?
第3位 FRONTEO
- 10年前売上高:1億円
- 直近売上高:105億円
- 10年前比売上高増加率:5,454%
- 直近従業員数:423人
「KIBIT(キビット)」という人工知能エンジンを開発し、起訴における証拠の発見などに活用されています。米国、韓国、台湾でも使用され、国際起訴の証拠発見にも使用されています。
今後としては、起訴などのリーガルな領域を超えた「金融」「知財」「人事」などでも導入することに成功し、さらなる活躍が期待されます。
第2位 ミクシィ
- 10年前売上高:18億円
- 直近売上高:2,087億円
- 10年前比売上高増加率:10,930%
- 直近従業員数:558人
もともとはSNSの「mixi」が先駆けでしたが、2013年開始した「モンスターストライク」が大ヒットしたことでゲーム事業が急成長しました。
現在ではSNSやゲームだけでなく、家族の社員を簡単に共有することができる「家族アルバム みてね」や自分に合った美容サロンが見つかる「minimo」など幅広く活躍しています。
第1位 グリー
- 10年前売上高:1億円
- 直近売上高:698億円
- 10年前比売上高増加率:65,207%
- 直近従業員数:1,425人
国内モバイルゲーム大手会社。2004年にサービスをスタートし、売上高が急増したランキングで1位になるほど成長しました。
他社と協働でVRコンテンツの提供を進め、また、子供向けのVRゲーム機や新卒採用ツールの開発なども行なっています。
IT業界は、ドローン、AI(人工知能)、VR・ARなど新興市場が目白押し!
今回は、売上成長率がどういったものなのか、また売上成長率が高いIT企業ランキングをご紹介してきました。
ドローン、AI(人工知能)、VR/ARといった新興分野に加え、洋服のレンタルや飲食店の予約などインターネットを様々な形で活用し成長していることがわかりました。
ITはテクノロジーの発展が急速に進みます。近年生まれた新興市場が今後どのように成長していくのか注目してみると面白いかもしれません。
今後どんな新しいIT企業が活躍するのか楽しみですね!
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