海外投資にはどんな方法がある?金融商品別の特徴・リスクまとめ

地球儀

皆さんは「海外投資」という言葉を聞いてどのような金融商品を思いつくでしょうか。

 

外貨預金や外貨MMF、為替、外国株、海外不動産投資、外貨建て投資信託など色々な名前が思い浮かぶかもしれません。

 

ニュースとかで名前は聞いたことあるけど、詳しい内容は分からないという人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、外国の金融商品には、国内市場だけでは享受できないメリットもたくさんあります。超低金利時代に突入した影響もあり、最近では海外投資へ関心を持つ方も多くなってきました。

 

そこで今回は、海外投資の種類とそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。「海外投資」についてしっかりと理解をすれば、資産運用の方法の選択肢の幅を広げることができるかもしれません!

海外投資の種類と主要7商品のメリット・デメリット

ヒント

海外投資におけるメジャーな方法として、今回は以下の7つをご紹介します。

  1. 外貨預金
  2. 外貨MMF
  3. 外国為替証拠金取引(FX)
  4. 外国株式
  5. 外国債券
  6. 海外ETF
  7. 外国不動産投資

 

それぞれの詳細をみていきましょう。

①外貨預金

 

外貨預金」とは、その名の通り、外国の銀行に預金することを言います。

 

外国の銀行に預金すると言っても、一般的には日本の銀行に資産を預け入れて、その資産を日本の銀行が海外の銀行に預けるという方法が一般的です。

 

一番メジャーな米ドルだけでなく、ヨーロッパのユーロやイギリスのポンド、オーストラリアのドル、中国人民元など様々な通貨を扱うことができます。

 

外貨預金の最大のメリットは、日本の銀行に預けるよりも高い金利を受けられることにあります。

 

例えば、三菱UFJ銀行で外貨預金をした場合、

  • 日本円・・・0.01%
  • 米ドル1年定期預金・・・年利0.65%

 

なんとドル預金の方が円と比べて65倍も高い金利を受けられるのです。

 

外貨預金は利用方法の一つとして、日本円の価値が下落して資産が目減りしてしまうリスクを分散させるために用いられます。

 

逆に外貨預金のデメリットは手数料がかかってしまうことです。

 

三菱UFJ銀行では、米ドル1ドルあたり1円、英ポンド1ポンドあたり4円の手数料がかかり、一般的に一回の取引で取引額の1〜3%の手数料がかかってしまします。

 

これは入出金時に合計2〜5%前後の手数料がかかる計算です。100万円の取引をすると手数料で2〜5万円かかることになるので、手数料は少なくない金額がかかってきます。

 

外貨預金は頻繁に入出金のする予定のない貯金などをしていて、比較的低リスクで多くの金利を受けたい方から人気のある投資手法といえます。

外貨預金のメリット

  • 日本で預金するよりも高い金利を受けられる可能性がある
  • 日本でインフレが生じ、円安によって円の価値が下がるリスクを回避できる

外貨預金のデメリット

  • 円から外貨に変換する手数料がかかる
  • 購入した通貨に対して円高になると結果的に資産が目減りしてしまう可能性がある
  • 外貨預金をした海外の銀行が破綻した場合、資産が保証されない

②外貨MMF

MMFとは「Money Market Fund」の略語で、国債や社債などの公社債を運用する投資信託の仕組みのことを言います。

 

その中で「外貨MMF」は米ドルやユーロなどの外貨で公社債を運用する投資信託のことをさします。

 

利用できる通貨は米ドルやユーロやポンドなどの有名どころはもちろん、トルコリラや中国人民元、ブラジルレアル、メキシコペソなど様々な通貨のラインナップがあります。

 

外貨MMFのメリットは、外貨預金よりも高い金利です。

 

日興証券が運用している「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド」は米ドルの場合、金利1.8%でした。

 

逆に外貨MMFは外貨預金と同様に手数料がかかります。それでも、外貨預金に比べると安い手数料で済むといえます。

 

通貨の売買のたびに為替手数料と呼ばれる手数料がかかりますが、一般的な為替手数料は1通貨あたり25銭でした。

 

1ドル100円計算で取引額に対して0.25%の手数料がかかってします計算です。

 

国内証券では、楽天証券やマネックス証券、SBI証券、カブドットコム証券、SMBC日興証券などが外貨MMFを取り扱っています。

 

外貨預金よりも金利が高く、手数料が安いのは魅力的ですね!

 

外貨MMFのメリット

  • 外貨預金よりも金利が高い
  • 申し込み手数料が無料で、為替手数料も安い
  • 定期預金とは違っていつ換金してもペナルティが無い
  • 定期預金とは違い、1000円前後など定額から投資できる
  • 万が一証券会社が倒産しても資産が保証される

外貨MMFのデメリット

  • 外貨預金と同じように、為替変動によって資産が目減りしてしまう可能性がある
  • 為替手数料がかかる。

 

 

③外国為替証拠金取引(FX)

外国為替証拠金取引(通称 FX)は主に外国との為替レートの差額を利用して利益を挙げる投資手法です。

 

例えば、為替レートが1ドル100円の時に1ドル買って、為替レートが1ドル120円の時にそのドルを売れば120円で売れます。

 

この時、1ドルを100円で買って、120円で売っているので、差額20円が利益となります。

 

一般的にFXはこのように利益を上げるために利用されています。

 

世間で「デイトレーダー」と呼ばれている人たちはこうした取引を一日に何十件、何百件することで利益を出そうとしている人たちのことを言います。

 

以上の取引は一般的に短期的な取引として扱われていますが、長期投資で低リスクで利益を上げるFX投資方法もあります。

 

これはFX用語では、スワップポイントとも呼ばれ、日本円の金利と購入した外国為替の金利の差分を毎日受け取る(もしくは支払う)ことができる仕組みです。現在、日本円は低金利状態にあるので、代わりに金利の高い国の通貨を購入することで、日本の金利との差が利益となります。これは以上で紹介した外貨預金や外貨MMFに似ていますね。

 

また、FXには、投資額にレバレッジを効かせることができるため、少ない資金で多額の取引も可能です。

 

例えば、レバレッジを10倍とすると、10万円出資した場合、100万円を運用資金として扱えるようになります。

 

これは大変魅力的ですが、損失も手持ち資金以上に大きくなるため、リスクにもなりえます。

 

例えば、レバレッジ10倍で10万円出資して100万円の資金と運用する場合、20%の損失が出たとします。

 

この時点で、損失は20万円。もともと10万円ではじめた投資があっとうい間にマイナス10万円となっていまいます。

 

このようにレバレッジは使い方を誤ると、出資額の割に強大な損失を抱えてしまいます。

外貨為替証拠金取引(FX)のメリット

  • レバレッジを利用して少ない投資額で大きな資金を運用できる
  • 24時間いつでも取引可能
  • 相場が下落している局面でも儲けられる
  • 為替レートの差額で利益を出せる
  • 長期投資で海外の高い金利を受けられる

 

外貨為替証拠金取引(FX)のデメリット

  • レバレッジリスク
  • 為替手数料がかかる

④外国株式

外国株式は、アメリカや中国、新興国など様々な国の会社の株を買うことで株価の上昇や配当金による収益を期待できます。

 

投資対象が日本だけにとどまらないため、国内企業よりも成長している世界の企業の株を購入することができます。例えば、日本が不況で国内株に見込みがない時も好況な外国に投資することで利益を挙げられる可能性があることにあります。

 

国内株式よりも手数料が高かったり、為替リスクがあることが国内株式に比べて劣る点です。

外国株式のメリット

  • 世界を代表する大企業の投資できる
  • 成長著しい新興国などに投資できる
  • 日本が不況でも好況な外国に投資できる

 

外国株式のデメリット

  • 国内株式よりも売買手数料が割高
  • 為替リスクがある

 

⑤外国債券

債券とは、国や企業が資金調達のために発行する有価証券です。

 

いわば、借金の借り入れ書のようなものです。海外債券とは日本円以外の通貨で発行された債券のことを言います。

 

アメリカの経済・金融ニュース配信サービス会社大手ブルームバーグによると、国債金利はアメリカが約1.5%オールトラリアが1.9%インドが7%と日本のとは対照的に高い金利を設定しています。

 

これが、日本の債券よりもはるかに海外の債券の方が優れている点です。

 

デメリットは外国株式同様元本割れリスクや為替変動リスクがあります。ただし、株式に比べて元本割れリスクは低いです。

 

基本的に長期保有しなければならないので、すぐに換金できない点も注意が必要です。

外国債券のメリット

  • 金利が高い
  • 高い確率で元本や金利を回収できる

 

外国債券のデメリット

  • 債券発行体が債券の払い戻しに応じられなくなるリスク
  • 為替リスク
  • 価格が下がり、元本割れする可能性がある
  • 長期で保有する必要があり、期中で換金できない

 

⑥海外ETF

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略で、上場投資信託という意味です。

 

つまり、外国ETFとは外国の上場投資信託ということになります。

 

投資信託とは、投資家から集めたお金を運輸会社が株や債券など複数の金融商品に投資・運用する金融商品のことを言います。

 

海外ETFは銘柄数が多く、運用成績の良い投資信託が見つけやすい点がメリットといえます。

 

投資信託を行う際は、信託報酬といって運用会社に対して一定の運用管理費用を支払う必要があります。信託報酬は1%未満のものがほとんどで、中には0.1%のものもあります。

海外ETFのメリット

  • 銘柄が多い
  • 運用会社に支払う報酬が少ない

 

海外ETFのデメリット

  • 日本の投資信託よりも手数料が高い
  • 為替リスクがある

 

⑦外国不動産投資

日本の不動産市場が成熟しつつある中、海外での不動産投資に関心を持つ人も増えていきます。

 

特にアジアをはじめとする新興国では、経済成長が著しい国もあり、不動産価格や物価も上昇しています。そうした発展途上国の不動産売却益や家賃収入を狙って投資をするのが外国不動産投資です。

 

ただし、外国不動産投資には、海外投資につきものの為替リスクだけでなく、「カントリーリスク」と呼ばれるものがあります。

 

これは投資先の海外の情勢や制度の変化などによるリスクのことです。

 

例えば、戦争の勃発や制度変更によって取得した不動産が政府に押収されてしまう可能性などが挙げられます。

外国不動産投資のメリット

  • 日本よりも不動産価格が高くなる期待ができる

 

外国不動産投資のデメリット

  • 融資条件が悪い
  • 投資金額が大きい
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

 

海外投資を上手に活用すれば資産のリスク分散が可能

PCと地球儀

今回は、主要な海外投資について何種類か紹介してきました。

 

海外投資についてご理解いただけたでしょうか?

 

海外投資をうまく活用すれば日本国内にだけ投資する場合よりもリスクを分散することができます。

 

日本だけではなく、アジアやアメリカ、ヨーロッパなど世界の国々にバランスよく投資をすることで、万が一いずれかの国の経済状況が悪化した場合も他国の投資が損失をカバーしてくれるかもしれません。

 

もちろん、海外投資には、為替リスク・カントリーリスクといった国内投資にはないリスクもあります。メリットとリスクを両方加味して上で、投資を検討してみてください。