天皇陛下の年収はいくら?ご公務を給与換算するとどれ位になる?

地球儀

先日、新元号『令和』が発表され、5月1日から新たな元号となります。

 

元号が変わるということは天皇陛下が変わるということでもありますが、天皇陛下が普段どのようなお仕事をされていて、どれくらいの収入を得ているのか知らない方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、天皇の給料はいくらかといった点にテーマをおきながら、天皇のお仕事や皇族の方々の収入、暮らしぶりなどを幅広くご紹介していきます。

 

この機会に、新しい元号と一緒に天皇陛下のお仕事や天皇一族の暮らしにについて学びましょう。

天皇陛下はどんなお仕事をなさっている?

ヒント

天皇陛下のご公務は国事行為以外にも多岐にわたる!

「天皇陛下」のお仕事と聞いて、どのようなシーンを思い浮かべますか。おそらく法律の公布等の活動を想像する方も多いのではないでしょうか?

 

こうした内閣からの書類に署名や押印をすることを「国事行為」といいます。

 

日本国憲法で、天皇は「国政に関する権能を有しない」(憲法4条)、「象徴」(同1条)となり、それにふさわしい仕事として国事行為ができました。

 

しかし、実際はこのような国事行為以外にも知られていない仕事がたくさんあります。

 

天皇陛下が行う仕事は国事行為以外に、「公的行為」と「その他の行為」という二つの仕事内容があります。

 

公的行為とは

国事行為に該当しない、外国訪問、被災地訪問、各種功労者らの拝謁(面会)、福祉施設訪問、などの仕事を「公的行為」といいます。国事行為と違い、天皇の意思も反映できるため、それぞれの天皇の色がでます。

 

その他の行為とは

「その他の行為」とは、国事行為でも公的行為でもない天皇の活動のことを言います。「その他の行為」は二つに分けられます。

ひとつはスポーツ、ご研究、宮中祭祀など、純粋な私的行為です。もうひとつは、国事行為や公的行為には属さないが、公的性格を有するものです。

例えばチャリティーコンサートの鑑賞などは、音楽鑑賞という私的な行為ながら「慈善」という公的な性格を併せ持つので、「公的性格を有するその他の行為」とされています。

 

天皇のお仕事は激務!?年間休日は100日未満って本当?

天皇陛下の仕事は激務だといわれています。なぜかというと、陛下の業務量は膨大で、また業務によっては休むことができないからです。

 

国事行為である公布を例に紹介します。

 

「公布」は国事行為の中でも重要な項目なので、印ではなく、「○○の法律をここに公布する」という書面に、陛下が毛筆で署名され、さらに天皇の公印が押される「御名御璽」という決裁形式が取られています。

 

もちろん、陛下はただ署名するのではなく、添付される(公布対象の)法律条文全文に目を通す必要があります。

 

注意すべきは、例えば1回のご執務で処理される、数百人分の功績調書を含んだ叙勲関係の書類が、まとめて「1件」とカウントされています。つまり1件あたり膨大な量の書類に目を通す必要があるのです。公務削減以前は、年間で約1000件の上奏書類を決裁されていました。

 

しかも、決裁を翌日以降に遅らせると政治への介入(一例を挙げると、「法律の公布」を1日遅らせると、法律の発効に関する手続きを天皇の都合で1日ずらしたことになり、立法権への介入=憲法41条の国会単独立法の原則などに抵触)となるので、体調が悪くても、執務を簡単に休むわけにはいかないのです

 

他にも式典などの公務は休日にあることが多く(一例をあげると1月1日は「新年祝賀の儀」があり早朝から公務が行われた)、それらの式典には振替休日もありません。そのため天皇陛下の年間休日は100日未満といわれています。

 

一般的なサラリーマンの年間休日(約120日)と比べてみても、天皇陛下の公務の量の多さが分かります。

天皇・皇室の給料はいくら?財源は何?

地球儀とお金

皇室の方々に必要なお金は税金でまかなわれる

天皇陛下に必要なお金は税金でまかなわれています。これは皇室経済法と呼ばれる法律で定められており、日本の国家予算から算出されます。

 

皇室経済法で皇室に関する支出は宮内庁費皇室費の2つです。

 

宮内庁費は、宮内庁の運営を行うために必要な人件費や事務費などの費用のことを指し、皇室費は、天皇の生活費等の費用を指します。その内、皇室費については、さらに宮廷費・皇族費・内廷費の3つに分類されます。

 

皇室費の内訳

宮廷費:皇室の儀式・国賓や公賓などの接遇・行幸啓・外国へのご訪問など公的なご活動などに必要な経費や、皇室の財産管理に必要な経費。

 

皇族費:皇族としての品位を保持するための費用のことで各宮家の皇族に対して支払われる費用。

 

内廷費:天皇陛下の生活費などさまざな費用。内廷費は天皇陛下と皇后陛下、皇太子さま、皇太子妃、愛子内親王殿下で分配される。

天皇皇后両陛下・皇太子一家の収入

天皇陛下の収入は内廷費から支給されています。

 

平成30年度の内廷費は3億2400万円です。ここから人件費なども支払われますが、細かい内廷費の配分については公表されていません。

 

仮に内縁費を5(内縁費を分配する人数)で割ると6480万円なので、天皇陛下の年間の収入は6480万円~と推測できそうです。※配分や人件費等が分からない為あくまでも予想です。また、給料という概念はありません。

 

ちなみに、皇族だからといって納税が全て免除されるわけではなく、税法の条文上、皇族の免除規定がない税金は通常通り納税されます。実際に、陛下は昭和天皇からの相続に際し、約4億2800万円の相続税を麹町税務署に納税されています。

各公家の方々の収入

内廷費と違い、皇族費は内訳を公表されています。

2018年度の皇族費の総額は、3億6,417万円で、各宮家に支出される金額は3,050万円となっています。

 

さらに各宮家に支出される金額(3050万円)に加えて、皇族が身分を離れる時の一時金と独立生計を立てるためのお金も支払われます。これらの金額は、法第6条3項第1号~5号の中で以下のように規定されています。

 

  • 独立の生計を営む親王及び親王妃:3,050万円(定額)
  • 独立の生計を営む親王の妃:1,525万円(「1」の2分の1)
  • 独立の生計を営まない親王及び内親王(成年):915万円(「1」の3分の1)
  • 独立の生計を営まない親王及び内親王(未成年):305万円(「1」の10分の1)
  • 独立の生計を営まない王及び女王(成年):640万5,000円

 

これを各宮家に当てはめると、各宮家の収入が分かります。

 

三笠宮家:総額7381万円

三笠宮崇仁さま:3,050万円

百合子さま:1,525万円

信子さま:1,525万円

彬子さま:640万5,000円

瑶子さま:640万5,000円

秋篠宮家:総額6710万円

秋篠宮文仁さま:3,050万円

紀子さま:1,525万円

眞子さま:915万円

佳子さま:915万円

悠仁さま:305万円

 

常陸宮家:総額4575万円

常陸宮正仁さま:3,050万円

華子さま:1,525万円

 

高円宮家:総額4331万円

高円宮久子さま:3050万円

承子さま:640万5,000円

絢子さま:640万5,000円

 

天皇家の食事や住まい等の暮らし事情は?

高層ビル

天皇陛下が召し上がる料理に使われる肉や野菜、乳製品はすべて、栃木県高根沢町にある「御料牧場」で生産されています。

 

加工にも最新の注意が払われています。例えば、牛乳は味、栄養を損なわないため、63度で30分間、低温殺菌をした“特製牛乳”にするなどされています。

 

ちなみに御料牧場は、天皇家の食卓を支える大切な場所だけに、一般の人は立入禁止になっており、牧場の管轄は宮内庁で、中で働く職員は国家公務員となっています。

 

天皇陛下と美智子さまのお住まいは御所といい、総面積は4940平方メートル(約1500坪)にもなっており、間取り居間、書斎、食堂などで、17LDKになるそうです。

 

御所を見る事はできませんが、かつて皇族の方々の別荘地、保養所として使われていた旧御用邸でしたら、一部の場所に限り見学することが可能です。

新天皇誕生!皇太子が天皇になると何が変わる?

世代交代

5月からは皇太子が天皇に即位されます。

実は皇太子と天皇では、周りからの「待遇」が大きく変わります。一般の方と比べたら皇太子も特別な待遇を受けているように思えますが、天皇陛下の待遇はそれを上回ります。

 

では、皇太子と天皇ではどれほど待遇に差があるのでしょうか?実際にあった事例を交えてご紹介します。

 

まず変わるのは、地方巡礼の際の移動での待遇が変わります。

 

皇族の方は地方に移動する際新幹線を使います。皇太子殿下が移動するときはご本人が乗る1両と前後1両ずつ、計3両が貸し切られることが多いのですが、天皇陛下の際は異なります。

 

一編成全てを貸し切るのです。グリーン車に両陛下と随行の宮内庁職員が乗り、ほかの車両に宮内記者が乗る形です。

 

また、飛行機の移動も異なります。海外に行く場合は、皇太子も天皇も政府専用機を貸し切りますが、国内で飛行機を使う際に待遇に大きな差が出ます。

 

皇太子殿下の場合は一般客と同じ便を使うのですが、天皇陛下は、ANAかJALの小型機を貸し切ります。さらにその機が羽田空港の貴賓室のすぐそばにつけ、陛下が乗り込むのです。

 

しかも興味深いのは、天皇陛下の場合、利用する航空会社の社長が同乗する例が多いということです。それだけ陛下の命を預かるのは重いことなのです。

 

他にも、陛下が地方にいらした際に、宿泊先の昼神温泉内の村道が傷んでいた為、3700万円の予算で道路の修繕をおこなったという事例もあります。

 

このように、天皇と皇太子でも待遇に大きく差が出ます。浩宮殿下が天皇に即位されてからどういった変化を感じるのか気になりますね。