旦那のお小遣いの相場はいくら?給料の何割を渡すべき?

旦那 お小遣い

家計を握っている奥さんと、外で働いている旦那さんとの間でしばしば喧嘩になりがちなのが、「お小遣い制度」を巡る問題ですよね。

夫の立場からすれば、「こんなに一生懸命仕事をしているのだからもっと遊ぶお金が欲しい」と思う一方で、妻からすると、「将来のための貯金などにもお金を回すので余裕がない」などと意見が対立してしまうことも多いのではないでしょうか。

また、他の家庭がどのくらいお小遣いをあげているのかもなかなか聞きにくいものですよね。

そこで今回は、一般的なお小遣いの金額を年代別に紹介するとともに、どうすれば使えるお金が増えるのか、節約して家計を助けるためのコツなどをわかりやすく解説していきます。

お小遣い制を導入している夫婦の割合は?年代別のお金の管理事情

そもそも夫婦のうち、家計を奥さんが握っている「お小遣い制」を導入している家庭はどのくらいあるのでしょう!?

ここでは、アニヴェセル総研が既婚の男女600人にインタビューした結果を元に、お小遣い制をしている世帯の割合を紹介していきます。

全体としての結果としては、61.8%がお小遣い制、38.2%が夫婦でお財布を別々に管理しているという結果になりました。

やはり最近では共働きをする夫婦も増えてきており、それぞれに独立した収入がある場合も多くなってきていることから、必ずしもお小遣い制にこだわらなくても良いケースも多くなっています。

では続いては、男女別と年代別にお小遣い制と別財布制の割合を見ていきます。

性別・年代お小遣い制(%)別財布制(%)
20代男性46.253.8
30代男性59.540.5
20代女性64.835.2
30代女性65.534.5

調査の対象が20代と30代の男女だけにはなっていますが、年代が上がるほどお小遣い制の割合が高くなっていると言えるのではないでしょうか。

30代にもなると結婚や出産を契機に退職される女性も増えるでしょうから、やはりお小遣い制の割合は共働きの割合と関係が高いようですね。

旦那の毎月のお小遣いはいくらが適切?気になる世間のお小遣いの相場を紹介

では、実際にお小遣い制を導入しているご夫婦では、毎月どのくらいのお小遣いを渡しているのでしょうか?

先ほどのレポートによると、1ヶ月のお小遣い金額は以下の通りになりました。

1万円未満26.1%
1万円〜3万円35.3%
3万円〜5万円16.4%
5万円〜7万円2.7%
7万円〜10万円0.8%
10万円〜15万円0.3%
15万円以上1.1%
決まっていない14.6%
不明2.7%

一番割合が多かったのは、1万円から3万円ということになりましたね。

平均的な年収が400万円ということを考えると、手取りの10%くらいに収まるようにお小遣いを設定しているご家庭が多いようです。

また、お小遣いが毎月10万円以上の世帯も僅かではありますがいらっしゃるということもわかりました。

毎月15万円以上ともなると、やはり年収が高いご家庭であったり、自営業などで飲み会などの付き合いも多い方などはお小遣いも多めに必要となりそうですね。

この指標を元にすると、一般世帯の場合には夫のお小遣いは毎月3万円〜4万円が目安ということになりそうです。

ではここからは毎月3万円、4万円程度のお小遣いのやりくりはどうなるかシミュレーションしていきます。

旦那のお小遣いの使い道とは?

夫のお小遣いの使い道を理解しておくと、どのくらいのお金が必要なのかをしっかりと理解することができます。

もちろんご家庭にもよりますが、一般的には旦那さんのお小遣いの使い道は次のような支出に該当されると考えられます。

  • 昼食代
  • 嗜好品(たばこ・コーヒー・お酒など)
  • 飲み代
  • 趣味にかかる費用(車やバイク・スポーツなど)
  • 散髪代
  • 本や勉強代
  • 洋服やファッション代
  • ゲームや課金など
  • タクシー代
  • クリーニング代

特に日常的にかかる支出といえば、昼食費用かと思います。

毎月の出社日が20日とすると、毎日昼食に500円使っただけでも1万円かかってしまいます。

お弁当などが準備できれば、毎月1万円ほど浮かせることができますね。

また、職場での立場が高くなればなるほど、後輩を飲みに連れて行く機会も増えていきます。

そのため、社内外との付き合いにかかる費用も多くなるので、飲み代や遊び代も多少増やして行く必要もでてきます。

会社によっては、昇進のために資格の取得をしたり、業務上で必要な英会話などの教室に通う必要もあるかもしれません。

その費用をお小遣いから出してあげるかどうかもご家庭でしっかりと話し合って行く必要もありますね。

旦那のお小遣いをどうやりくりする?家計を助ける5つのコツ

ここまで読んできて、「夫のお小遣いをなるべく抑えたい」「少ないお小遣いでもうまくやり繰りさせたい」という方も多いかと思います。

もちろん金額を決めることも大切ですが、工夫次第で同じお小遣いでも家計も旦那さんもお互いハッピーになるような工夫を5つ紹介していきます。

ぜひ皆さんのご家庭でも実践してみてください。

①:毎日お弁当を持参する!

先ほども紹介しましたが、サラリーマンの支出のうち、大きなウエイトを占めるのが昼食にかかるお金です。

そこで対策できるのが、お弁当を会社に持参して昼食代を浮かせるという方法です。

もちろん毎日お弁当を作るのは、奥さんの負担にはなってしまいますが、うまく残り物などを活用しながら、負担なく家計を助けられるといいですね。

②:フリマアプリなどで衣服費用を節約&断捨離

ファッションが趣味だったり、外に出かける機会が多い方だと、必然的に洋服にかけるお金も増えてしまいます。

また、毎シーズン洋服を買っていると、クローゼットの場所を取ってしまったり、ほとんど着ない服が出てきてしまったりしますよね。

そこで活用したいのが、メルカリなどのフリマアプリです。

買うときには、他の人が購入したけれどもサイズが合わなかったなどの理由から、ほぼ未使用の状態で購入することができます。

最近ではサイズやブランドも指定して、簡単に検索できるようになっているので、通常の通販並みの品揃えや探しやすさがあります。

また売るときにも、最近ではコンビニに売りたいものを持って行くだけで出品・配送ができるので、かなり手軽かつ簡単に不要なものを売ることができます。

③:タバコやお酒などの量を減らす

家計への負担もある上に、身体へダメージも大きくなってしまうのがタバコやお酒です。

特にタバコは、毎日一箱吸っているだけでも毎月1万5000円近い出費になってしまいます。

他の費用に比べると、「体のことが心配だから」という名目で節約しやすい費用項目ではありますし、家計も体調も両方改善できる一石二鳥の節約術です。

④:副業にチャレンジしてみる

最近は多くの企業で副業が認められるようになってきました。

資格を取得することも大切ですが、副業を通してビジネス経験を積んでいくこともこれからの時代は必要になっていきます。

ですから、自身のキャリアアップへの取り組みもしつつ、使えるお金を増やす方法としても副業はかなり魅力的な手段と言えるでしょう。

副業といっても、パソコン1台とネットワーク環境があればどこでもできるようなクラウドワークなどの機会も増えているので、土日や平日の終業後にフレキシブルに取り組みむことができます。

始める際には、必ず自社の就業規則などを確認し、本業に支障が出ないように注意しなければなりませんね!

⑤:お金がかからないことを趣味に!ランニングなどがオススメ

男性というと車だったり、ギャンブルだったりと何かとお金がかかることが趣味になりがちです。

しかし発想の転換を行なって、お金がかからないことを趣味にすると、思いの外お金を使わずにプライベートを充実させることができます。

健康を維持しつつ、家計への負担も少ない趣味としてオススメなのがランニングです。

最近ではご夫婦でランニングをしている光景をよく目にするようになってきましたよね。

自分一人ではなかなか続かない運動でも、ご主人や奥さんと一緒に取り組むことで長続きもしやすくなるというメリットがあります。

旦那さんが趣味にお金をかけすぎているなと感じたら、「健康のためにランニング始めない!?」と軽く誘ってみてもいいですね。

お小遣いは減らせば良し、ではない!上手なモチベーション管理を

今回は、世間のお小遣い事情に関して解説していきました。

注意しなければいけないのは、お小遣いを減らしたり、我慢をさせすぎるのは良くないという点です。

プライベートの時間や食事を充実させることで、旦那さんが仕事をより頑張ることができるようになります。

家計をも守ることも大切ですが、うまく旦那さんの働きやすい環境づくりをしていくことで、ストレスを感じさせない工夫が必要になっていきます。

重要になるのは、ただ我慢を強いるだけではなく、「一緒に何かをする姿勢」です。

先ほどのランニングの例にも重なりますが、節約するときには一緒に節約する、新たな趣味を始めるときには一緒に始める、といったやり方を心がけてると夫婦関係も良好に維持できます。

また、これから結婚を考えているカップルの方はなるべく早めにお金などのデリケートな話を済ませておき、結婚した後で揉めないように準備をしておくと良いですね。

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