債務整理後にクレジットカードは作れる?審査への影響は?

債務整理は、借金を整理して、再び健全な生活に戻るための手段です。

 

正確な数値は不明なものの、年間で数百万人の方が債務整理をしているのではないか、という推測もあります。

どちらにせよ、年間でたくさんの人が債務整理をしており、普通に生活していることには変わりません。

 

さて、そんな債務整理経験者ですが、クレジットカードを作ることはできるのでしょうか?

もちろん、新たに作ったクレジットカードで再び多重債務を作ってしまっては、また債務整理に逆戻りですが、このご時世クレジットカードがなければ不便な場面も良くあります。

 

そこで今回は、債務整理後にクレジットカードは作れるのかということから、クレジットカードの申し込みをする際の注意点を紹介します。

抑えておかないと、作れるものも作れなくなるかもしれないので、しっかり確認しておきましょう。

 

 

 

そもそもクレジットカード会社はどのように審査している?

グラフと人

そもそもの話ですが、クレジットカード会社はどのように、消費者を審査しているのでしょうか。

審査は利用者の支払い能力・社会的地位を見る

クレジットカード会社はクレジットカードを作りたいと応募してきた消費者の、支払い能力や社会的地位などを審査します。

 

定職についているか、ついていたとしても、それが安定しているか。

また、過去の借り入れ状況や、返済の実績も参照されます。

 

また、社会的地位が高い職業の人は、ポイントが高くなります。

社会的地位が高い職業というのは、一概には言えませんが、医者や弁護士、公務員などです。

 

比較的高収入であったり、安定性が高いと、返済能力が高いとみなされ、クレジットカード会社から高評価されるんですね。

しかし、クレジットカード会社は、消費者が申告した情報のみを参照にしているわけではありません。

債務整理後すぐにクレジットカードを作れない理由

クレジットカード会社は消費者を審査する際に、その本人以外のところからも情報を得ています。

 

クレジットカード会社が情報を得ているところというのは、信用情報機関です。

信用情報機関とは、その名の通り個人の信用情報を管理している機関のことを指します。

 

信用情報機関は

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

の3つがあり、それぞれ情報を共有しあっています。

 

債務整理をした後は、一定期間この信用情報機関に、「この人は債務整理をしました」という情報が載ります。この情報のことを事故情報と言います。

そして、信用情報機関に事故情報が記載されることを、俗に、ブラックリストに入る、と言います。

 

ですので、この事故情報が記載されている間は、クレジットカードに限らず、お金を借りることが出来ません。

ブラックリストに事故情報が載る期間は何年間?

チェックリスト

ブラックリスト入りの期間は、永久ではなく、期間限定です。

ただ、その期間はそれぞれ異なるので、確認しておきましょう。

 

ブラックリスト入りの事例 CIC JICC KSC
任意整理・特定調停・個人再生 5年 5年 5年
自己破産 5年 5年 10年

 

 

先ほど、信用情報機関どうしで情報を共有しあっていると言いましたが、完全に情報が共有されていたら、確実に最長期間の間はクレジットカードが作れないことになってしまいます。

 

例えば、自己破産したとして、5年たとうが7年たとうが、KSCでは10年間ブラックリスト入りするので、10年間は絶対にクレジットカードが作れないはずですよね。

 

しかし、実際には5年間経過した時点で、自己破産者がクレジットカードの審査に通ることがあります。

 

これはなぜかというと、最近のクレジットカード会社の審査では、CISとJICCにしか照会しないということが多く、かつ過去の情報が信用情報機関間で共有されていない。

という原因があるからなんです。

 

ですので、たとえKSCでブラックリスト入りしていたしても、5年間が経過すれば、新規でクレジットカードが作れることも多いと言いうことです。

 

 

 

クレジットカードがどうしても必要な場合の対処法

ブラックリスト入りの状態の時、どうしてもクレジットカードが必要になることも考えられます。

例えば、ネットのサービスを利用したりするときは、クレジットカードがないと不便ですよね。

 

そんなときの対処法を紹介します。

家族カードを作る

ブラックリスト入りするのは、あくまでも、債務整理をしたその本人の情報です。

ですので、その家族が借金していようが、クレジットカードを持っていようが、基本的に影響はありません。

 

そこで、家族がクレジットカードを持っているようなら、追加で家族カードを発行してもらうという方法があります。

 

追加の家族カードというのは、クレジットカードの契約者の口座から使った分が引き落とされますので、その利用者本人への審査はありません

 

ただ、そのカードで使いすぎてしまったら何の意味もありませんので、気を付けましょう。

デビットカードで代用する

お勧めしたいのが、デビットカードを作ることです。

 

デビットカードは、利用したその瞬間に、登録した口座からお金が引き落とされるので、実質現金のような使い方が可能で、使いすぎることはありませんし、不可能です。

 

加えて、ネットショップなどでクレジットカードと同じような使い方ができます。

一部デビットカード不可なところもありますが、日常的に使うようなところでは問題なく払えると言っていいでしょう。

ブラックリストから外れた後、クレジットカードを作る際の注意点

 

ヒント

晴れてブラックリストから自分の事故情報が無くなため、クレジットカードを作れるようになりました。

しかし、その場合でもいくつか注意すべきことがあるのです。

自分の信用情報を問い合わせてみよう

ブラックリスト入りする一定期間がたったとしても、念のため、信用情報を確認しておくことをお勧めします。

 

信用情報を確認するには、信用情報機関への問い合わせが必要で、それぞれ手数料がかかります。

信用情報の開示要求の方法は、ホームページ・郵送・窓口の3種類があり、それぞれの費用は以下の通りです。

 

ホームページ 郵送 窓口
CIC 1,000円 1,000円 500円
JICC 1,000円 1,000円 500円
KSC 受付なし 1,000円 受付なし

ある程度の信用実績(クレジットヒストリー)を作る

その人が今までにクレジットカードなどに返済してきた履歴を、クレジットヒストリーと言います。

 

ブラックリストから事故情報が消えると、事故情報だけでなく、それまでのクレジットヒストリーもすべて消えてしまいます。

従って、ブラックリスト明けすぐは、いわばクレジットカードを作れるようになったばかりの大学生などと同じく、クレジットヒストリーがまったくないんですね。

 

大学生なら何ら問題はありませんが、大人のクレヒスが一切ない状態というのは、少々不自然ですよね。

その状態でクレジットカードに申し込むと、「この人債務整理したのではないか?」と疑われ、審査に悪影響が出ます。

 

ですので、携帯料金の支払いなど、ある程度のクレジットヒストリーを作ったうえで、クレジットカードは申し込むようにしましょう。

最低でも半年分のクレジットヒストリーは作っておくべきだと言われています。

複数のカードを同時に申し込むのはNG

一つのクレジット会社だけだと、落ちた時にまた申しこみを最初からしなくてはならないということで、一度に何社もクレジットカードの申し込みをする人がいますが、これはお勧めできません。

 

というのも、クレジットカードの審査担当者が信用情報を確認した時、クレジットカードの申し込み記録がいくつもあることになりますよね。

これはあまり印象が良くないです。

 

さらに言えば、「複数のクレジットカードでキャッシングをしなくればならないほど、借金があるのではないか」と勘繰られる恐れも十分にあります。

 

ですので、クレジットカードに申し込むときは、一社に絞って申し込みましょう。

債務整理をしたクレジットカード会社の審査は絶望的

また、クレジットカードそのものを債務整理した場合、そのクレジットカード会社の審査には二度と通らないと思った方がいいです。

 

クレジットカード会社からしてみたら、自社と借金のことで一度トラブルがあったわけですから、当然と言えば当然です。

また、信用情報機関から事故情報が無くなったといっても、元顧客であれば、普通情報は残り続けますよね。

 

ですので、クレジットカードに申し込むのだったら、債務整理をしたクレジットカード会社以外のところにしましょう。

ブラックリストから外れれば再びクレジットカードは作れる!ただしご利用は計画的に

光と希望

いかがでしょうか?

 

債務整理を行っても、一定期間たてば、クレジットカードは作れることがわかりました。

 

ただ、一度借金に関するトラブルを起こしていますので、クレジットカードを作り直すときは、ルールを定め、計画的に使用しましょう。

再びクレジットカードでお金が返せなくなって債務整理をするなんてことになったら、意味がないですからね。