子育て費用はズバリいくら・大学まで通わせる費用を計算

元気な子供

一人の子供を育てていく上で一体いくらかかるのか、自分は今までどのくらいの金額を親にかけてもらったのか、と誰もが一度は考えたことがあると思います。

子供を育て上げるということは精神的・肉体的にももちろん大変なことですが、金銭的にも強い影響を家庭に与えるものです。

そのため、愛情とお金をたっぷりと注いでもらって今の私たちがあるので、両親に感謝し、自分たちが今後子供にどうやって投資していくかを考えていく上でも、一度今までにかけられたお金を計算してみる機会があっても良いのではと思いました。

今回は生まれてから大学を卒業し、一人の社会人として自立するまでにいくらお金が必要なのかを調べていきます!

幼少期(0歳〜6歳):幼稚園でも私立と公立の差は大きい!!

小学校入学以前では、保育園と幼稚園の大きく分けて2つの選択肢があります。

一般的な価格帯は月額2万円から4万円程度ですが、年齢が幼すぎると4万円を超える金額が必要になる場合があります。

また保育園や公立の幼稚園に比べて私立の幼稚園の費用は高くなる傾向があります。

こうした教育施設に入ると、制服や体操服などを揃える必要が出てくるほか、イベント等でも度々出費は生じてしまいます。

この時期の発育スピードは極めて早いので、「去年買った服が今年は着られない」なんてこともしょっちゅう起こってしまうので、衣類に対する費用もかさみがちです。

こうしたことを踏まえると、公立幼稚園や保育園の場合は年間30万円ほど、私立の幼稚園の場合は50万円ほどと考えられます。

また、小学校受験をする場合には特殊な塾に通って対策を取らなければ行けないのでこの時点から習い事による出費を考慮する必要が出てきます。

教育費や養育費を合算して、0歳から6歳までの期間では公立では120万円程度、私立なら180万円程度かかると見ておきましょう。

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小学校(6歳〜12歳):私立小学校の学費は公立小学校の◯倍!!

公立小学校の場合、授業料はかかりませんが行事やPTA関係費などを合算して年間10万円くらいかかるとみておくと良いでしょう。

私立小学校の場合は公立小学校での費用にプラスして、月額数万円〜10万円ほどの授業料がかかるようです。

公立小学校のメリットとしては、地元の友達と一緒に通えること、費用が抑えられることなどがあります。

一方、私立小学校は独自のカリキュラムのもとで教育を受けられたりと、子供の個性や能力を伸ばしてあげられる環境づくりには向いています。

またこの頃になると習い事をするようになります。

スポーツや音楽、通信教材や塾などに行けばいくほどお金は当然かかるので、本人の興味と家計の状況の両面から何を習わせるか判断するべきですね。

まとめてみると、公立小学校では年間30万円程度、私立中学校では年間150万円程度と大きな開きができる結果となりました。

そのため小学校から私立に通わせるというのは、よほど教育熱心でお金に余裕のある家庭でないとなかなか厳しいものがあるようです。

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中学校(12歳〜15歳):習い事は落ち着くが塾通いは増加する!

公立中学校でも授業料はかかりませんが、給食費や修学旅行、課外活動費、部活動の費用などで年間10万円から15万円程度の費用が必要となります。

また、ほぼ全ての中学生が塾や家庭教師、通信教育サービスを利用するようになるので毎月1万円〜2万円程度の教育費もかかっていきます。

私立中学校の場合には、授業料が上乗せされてくるので学校にもよりますが、私立中学校の倍近く費用がかかってしまうケースが多いようです。

こうしてみると、公立中学校では年間50万円〜60万円、私立中学校では100万円〜150万円程度かかるという見込みを持っておくと良いでしょう。

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高校(15歳〜18歳):大学入試の準備費用に注意!

公立高校の場合は中学校とそれほど負担は変わりません。

しかし、大学入試が近づいてくると予備校などに通うケースが増えてくるので公立中学校よりもやや負担が増加し、年間40万円程度の費用が予想されます。

一方私立高校も私立中学校同様に100万円程度の費用が年間でかかってしまうようです。

また、大学受験の際には受験料に加えて遠方まで移動・宿泊をしなければならないケースもあるのでお金の面でも大学受験の準備は欠かせません!

大学生の収入源は!?仕送り・アルバイト・奨学金の内訳

大学(18歳〜22歳):アルバイト・奨学金と仕送りのバランスを大切に!

国立大学の場合は授業料が毎年50万円〜60万円となり、私立大学は学部によって異なりますが、文系で年間70万円、理系で100万円くらいが相場とみられています。

また、大学入学をきっかけに一人暮らしを始める、といった場合には引っ越し費用や家賃がかかります。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による、「平成 26 年度学生生活調査」によれば大学生への家庭からの仕送り額は平均で年間120万円ほどとなっています。

多くの学生はアルバイトに従事しますが、自分の稼ぎだけで生活を維持できるケースは極めて稀なので大学卒業までは親に経済的に面倒を見てもらう場合が多くなっています。

だからと言って全てを仕送りで叶えられてしまうようでは、子供の自立を阻害してしまうので、仕送りをどのくらいあげるかはさじ加減の難しいところになりそうです。

新大学生必見!一人暮らしにはどのくらい費用がかかる?

番外編:浪人(18歳〜?歳):予備校の費用もかなり高額

もし大学受験で思うような結果が得られなかった場合、浪人するという選択肢もあります。

もちろん自宅や図書館などで自力で勉強に打ち込む場合には年間数万円程度の参考書代で済みますが、予備校に通った場合は年間100万円近くかかってしまいます。

また、地方に在住で遠方の大学を志望している場合には、受験のために長距離移動や宿泊をしなければならないので場合によっては150万円近くかかってしまうようです。

また、場合によっては1年では終わらないこともあるので、親に負担をかけたくない人はなるべく大学受験は早く突破しましょう!

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まとめ:公立と私立では結局いくら差が出るの!?

これまで子供のカテゴリー別にどのくらいお金がかかるのか細かく見てきました。

では、子供をずっと公立の学校に通わせた場合と、私立の学校に通わせた場合ではいくら差が出るのでしょう。

公立の場合は1200万円〜1300万円程度、私立の場合は2500万円〜2700万円程度のお金がかかると概算できます。

こうしてみると公立だけに通わせた場合に比べて、私立だけに通わせた場合ではざっと見ても2倍以上の費用がかかってしまうようです。

また今回は必要最低限の金額を算出したものに過ぎないので、習い事によってはかなり高額な道具が必要となるのでその点でも注意が必要ですね。

また子供一人を大学まで通わせると、高級車やマンションが買えてしまうくらいお金がかかることもわかりました。

まだまだ養われている立場の人も、これから養っていく立場になる人もこうした事実を強く受け止めて、感謝の気持ちを忘れずにいていただけると幸いです。

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