上場企業の平均年収ランキングTOP20社を一挙公開!
今回は、上場企業の有価証券報告書をもとに、2020年版の最新平均年収ランキングをお届けします。
金融、不動産、医薬品、テレビ局、などなど皆さんがご存知の会社から意外な高年収企業まで、会社の特徴と合わせてご紹介していきますので、是非最後までご覧ください!
アメリカ版はこちらから。
平均年収が高い企業ランキング!TOP20〜11を一挙紹介!
20位 フロンティア・マネジメント 1,239.9万円
- 平均年齢・・・38.9歳
- 従業員数・・・177名
- 業種・・・M&A
フロンティア・マネジメントは、経営コンサルティングやM&Aアドバイザリー、事業再生業務を行っている会社です。
弁護士や会計士、税理士、投資銀行出身者、経営コンサルタントなどの専門家により構成されています。
Bloombergが発表した2011年〜2019年のM&Aアドバイザリー累計取引件数ランキングでは、三井住友フィナンシャルグループ、野村ホールディングス、みずほフィナンシャルグループ、大和証券グループ、モルガン・スタンレー、デロイト・トーマツに次いで、7番目の実績を誇ります。
19位 東京海上ホールディングス 1,245.3万円
- 平均年齢・・・43.2歳
- 従業員数・・・752名
- 業種・・・保険
東京海上ホールディングスは、3メガ損保の1社として有名な東京海上日動火災保険(マリン)をはじめとして東京海上グループ各社をまとめるホールディング会社。
日本で最初の保険会社として立ち上げられた東京海上保険を起源として、現在では、日本と世界45の国・地域へと事業展開をしているグローバル企業です。
2019年度は、正味収入保険料と生命保険料の合計4兆5,900億円の実績を打ち出し、利益構成は国内53%、海外47%とバランス感のある経営を行なっています。
18位 アサヒグループホールディングス 1,250.4万円
- 平均年齢・・・45.7歳
- 従業員数・・・155名
- 業種・・・飲料
アサヒスーパードライなどの各種酒類を取り扱うアサヒビール、カルピス、三ツ矢サイダー、ワンダ、十六茶などの商品を展開するアサヒ飲料などを傘下に持つ持ち株会社です。
ビール大手の売上ランキングでは長年首位に位置していたアサヒビールですが、新型コロナ禍で飲食店などで時短営業などを狭られる中、ビール大手各社の販売実績は軒並み減少。
とくに酒類の中でもビールの売上比率が高いアサヒは業績に大きな影響があることが予想されます。
17位 三井不動産 1,273.4万円
- 平均年齢・・・40.9歳
- 従業員数・・・1,678名
- 業種・・・不動産
オフィスビルや住宅をはじめ、ららぽーとや三井アウトレットパーク等の商業施設、東京ミッドタウン等の複合施設、ホテル・リゾートなどを手がけ、日本の不動産業界を牽引する三井不動産が17位にランクインしました。
最近では、渋谷宮下公園跡地に作られたMIYASHITA PARKも三井不動産グループが手がけた施設になります。
海外にも積極的に展開しており、海外不動産事業者と共同で不動産開発等も行なっています。
16位 三菱地所 1,273.5万円
- 平均年齢・・・41.3歳
- 従業員数・・・903名
- 業種・・・不動産
丸ビル、新丸ビルなどのオフィスビルを中心に住宅事業などを手がける日本の大手不動産デベロッパーの1社。
日本最大のビジネス街である丸の内エリアの安定した収益を素でに海外事業などにも手を広げています。
15位 野村ホールディングス 1,313.6万円
- 平均年齢・・・43.4歳
- 従業員数・・・173名
- 業種・・・証券
野村ホールディングスは、野村證券、野村総合研究所、野村不動産などを子会社に持ち、世界的な影響力を持つ証券持株会社、投資銀行です。
主要子会社の野村證券は、独立系証券会社として国内1位の規模を誇り、営業の野村と呼ばれるほど営業力が強い会社としても有名です。
野村證券出身の著名人としては、スクウェア・エニックス会長和田氏、韓国ロッテグループ会長重光氏、SBIホールディングスCEO北尾氏などがいます。
14位 テレビ東京ホールディングス 1,324.9万円
- 平均年齢・・・47歳
- 従業員数・・・119名
- 業種・・・テレビ
テレ東の相性で親しまれるテレビ東京ホールディングス。地上波デジタル、BS、CSなどを構成するテレビ東京グループ全体の運営を行なっています。
ワークス・ジャパンが発表した2020年度就活生が選ぶ人気企業ランキングでは、各民放キー局を抑えて、テレビ局の中でも最も人気がある会社として選ばれたことでも話題を呼びました。
13位 ストライク 1,343.9万円
- 平均年齢・・・34.8歳
- 従業員数・・・119名
- 業種・・・M&A
M&A仲介大手のストライクも高年収ランキング上位の常連です。
もともとは新日本監査法人出身の公認会計士であった荒井氏によって設立され、上場企業子会社や中小企業のM&Aを得意としています。
日本で初めてインターネットを活用したM&A市場を切り開き、効率的なM&Aを後押ししています。
12位 日本M&Aセンター 1,353.3万円
- 平均年齢・・・34.7歳
- 従業員数・・・531名
- 業種・・・M&A
ストライクと同じくM&A仲介を営む日本M&Aセンター。
日本M&Aセンターは、全国660以上の会計事務所、99の地方銀行、203の信用金庫、その他証券会社やVCなどと提携することで築き上げられたネットワーク力を強みにしています。
ストライクも日本M&Aセンターも他の年収ランキング上位企業に比べて、平均年齢がとても若い点が特徴的ですね。
11位 ソフトバンクグループ 1,389.4万円
- 平均年齢・・・40.0歳
- 従業員数・・・224名
- 業種・・・情報通信
あの孫正義氏が率いるソフトバンクグループが1,389万円で11位にランクインしました。
国内での通信サービス、携帯販売事業をはじめ、マイクロプロセッサー関連のアーム事業、海外での携帯端末の流通を手がけるブライトスター事業などを展開。
ボーダフォンやスプリント、Arm Holdingsなど1兆円を超える巨額買収を積極的に行っている点もよくニュースに挙げられています。
一方、巨額の有利子負債を抱えている点を指摘される一面もあります。
平均年収が高い企業ランキング!10位〜6位
10位 三井物産 1,393.4万円
- 平均年齢・・・42.1歳
- 従業員数・・・5,676名
- 業種・・・商社
10位は5大商社の1社、三井物産がランクインしました!
世界65ヶ国に事業所を持ち、グローバルビジネスを展開する三井物産の得意領域は資源分野。
鉄鉱石、石炭、アルミ、ニッケルなどの地下資源をはじめ、原油などの資源・エネルギー分野に強い一方で、資源価格の変動によって会社の利益が大きく左右する点などがネックになっています。
そうした背景をうけて、昨今では、鉄道やヘルスケア事業など非資源分野への投資も行なっています。
9位 日本テレビホールディングス 1,401.5万円
- 平均年齢・・・49.2歳
- 従業員数・・・201名
- 業種・・・テレビ
日本初の民間テレビ放送免許を取得した日テレ。
バラエティ、スポーツ番組、報道など様々なジャンルで人気番組を持つオールマイティさが特徴といえます。
2020年3月期の資料率ランキングでは、全日、ゴールデンともに日テレが他キー局を抑えて最も高い数値を出しています。
8位 住友商事 1,437.0万円
- 平均年齢・・・42.5歳
- 従業員数・・・5,207名
- 業種・・・商社
住友商事は、三菱、三井と共に財閥系総合商社の1つ。
資源分野では、インフラ、資源・化学品、非資源分野では、輸送機・建機、そしてメディア・デジタルが高い収益を誇ります。
メディア・デジタルは他商社にはない強みであり、具体的には、J:COMやケーブルテレビなどのメディア運営事業を指します。
7位 丸紅 1,452.8万円
- 平均年齢・・・42.1歳
- 従業員数・・・4,404名
- 業種・・・商社
電力、穀物等の資源に強みをもつ5大商社丸紅がランクイン!
2012年には、アメリカGavilon社を買収し、日本で最大の穀物商社となりました。
実は丸紅の起源は伊藤忠商事と同じ、創業者の伊藤忠兵衛が創設した会社が別れて、伊藤忠商事と丸紅が生まれました。
6位 伊藤忠商事 1,565.8万円
- 平均年齢・・・41.9歳
- 従業員数・・・4,261名
- 業種・・・商社
6位にも総合商社伊藤忠商事がランクインしました!
10位〜6位の中で4社を総合商社が占めるなど、商社の年収の高さが伺えますね。
伊藤忠商事は、非資源分野で国内1位を誇る商社で、とくに食品関連ビジネスで全体の半分近くの収益を誇っています。
資源分野のように資源価格に左右されない安定した財務体制が他との違いといえます。
平均年収が高い企業ランキング!いよいよTOP5を発表!
5位 東京放送ホールディングス 1,622.4万円
- 平均年齢・・・50.0歳
- 従業員数・・・110名
- 業種・・・テレビ
東京放送ホールディングスこと、TBSホールディングスが1,600万円台で第5位でした!
テレビ業界の売上ランキングでは、フジテレビ、日テレに注ぐ3位のTBSですが、年収ランキングでは業界1位に輝きました。
「ドラマのTBS」とも呼ばれ、歴代ドラマ視聴率ランキングで1位〜4位をTBSが独占しており、最近では、東大王、モニタリングなどのバラエティも人気を博しています。
4位 三菱商事 1,631.9万円
- 平均年齢・・・42.6歳
- 従業員数・・・5,882名
- 業種・・・商社
5大商社年収トップは三菱商事に!
圧倒的な知名度を誇り、バランスの良いビジネスを展開している三菱商事は、元々日本初の株式会社と呼ばれる海援隊が発端となっています。
純利益の6割が資源事業であり、そのうち、原料炭、LNG、胴などの金属分野に強みを持っています。
今後は、食品、衣類、などの三菱自動車などの機械分野の非資源分野に注力をしていく予定です。
3位 ヒューリック 1,761.0万円
- 平均年齢・・・39.9歳
- 従業員数・・・181名
- 業種・・・不動産
三井、三菱、住友などの財閥系が圧倒的な力を誇る不動産業界において、3社を猛追しているのがヒューリックです。
ヒューリックの主な事業は、すでに所有している物件を立て替えて高層化し、それをオフィスや商業テナントに貸し出すことで家賃収入を得るというものです。
現在は、オフィス賃貸の他、観光ビジネス、高齢者ビジネス、環境ビジネスなどの分野にも注力をしています。
2位 キーエンス 1,839.2万円
- 平均年齢・・・35.6歳
- 従業員数・・・2,511名
- 業種・・・精密機器
日本で最も給与が高い会社とも呼ばれるキーエンスが2位にランクインしました!
センサーや測定器といったtoB向けの機械装置の開発・販売を行なっています。
キーエンスの最大の特徴はその高い営業利益率。キーエンスの営業利益立は55.6%と業界でも圧倒的な収益性を見せています。
誰でも結果が出せる営業の仕組みを確立し、徹底した行動管理が行われていることでも有名です。
1位 イー・ギャランティ 2,413.1万円
- 平均年齢・・・32.5歳
- 従業員数・・・138名
- 業種・・・金融
年収ランキング1位に輝いたのは、売掛債権の保証を手がけているイー・ギャランティ。その金額はなんと、2,400万円以上!
実は、イー・ギャランティの昨年の年収は480万円程度であり、今年は、自社の株式を社員に給付する株式給付信託の満期だったため、一部の社員の給与が高くなったことが要因ということです。
つまり、実質的な1位は変わらずキーエンスということになりそうですね!
年収1,000万円超えの会社はどれくらいある?
2020年度の上場企業の有価証券報告書をみると、年収1,000万円を超える上場企業は、61社あることがわかりました。
今回は上位20社をみてみましたが、やはり、商社やテレビ局、不動産業界の会社が目立つ結果となりましたね。
また、今回は上場企業のランキングを発表してきましたが、未上場企業や外資系企業などでも高年収を誇る会社は存在します。
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