ビットコインのFX・先物・信用取引の特徴と共通点とは?

ビットコイン・アルトコインなどの仮想通貨の取引をかじったことがある人ならFX、先物取引、信用取引というワードを耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

だけどその3つの違いについてはイマイチわからないなーという方も少なくないはずです。

そこで今回はそんな3つの取引形態についてそれぞれの特徴と共通点についてお伝えしていきたいと思います。

ビットコインのFX・先物取引・信用取引という3つの取引形態

FX・先物取引・信用取引という言葉はビットコインに限った話ではなく、株やコモディティなど金融関連のあらゆる取引に用いられている取引です。

それをビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)にも用いているのです。

ではそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

FX

FXといえば外国為替証拠金取引を思い浮かべる方が多いかと思います。(FXについて詳しく知りたいという方はFXについて解説している記事をご覧ください。)

このFXの場合、皆さんから見て取引を行うのは市場の他のプレイヤーではなくFX業者になり、FX業者(仮想通貨取引所)の手元にある資金を使っての取引となります。

またFXをするときには差金決済となります。

差金決済とは取引によって現物を動かすことなく、売りと買いの差額で決済することです。

取引の結果部分だけが最終的に残高に反映されるのです。

どういうことかというと、例えばビットコインを100万円で買ったとします。

そして同じ日に110万円でそのビットコインを売りました。

このとき実際にビットコインの現物を売り買いするのではなく、結果として出た差額である10万円だけを受け取るのです。

手元にビットコインは無いというわけですね。

最終的に出た結果である10万円の利益の部分だけ資金移動が発生するのです。

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先物取引

次に先物取引についてお伝えしていきたいと思います。

先物取引とは将来の特定の期日で売買することを現時点であらかじめ約束をしておく取引のことです。

今この時点で将来の売買の際の価格や数量を約束しておき、特定の期日が来たら取引が実行されます。

たとえば、今この時点では資金を持ち合わせていないけど1年後には資金があることがわかっているとします。

そこで、1年後に100万円で1ビットコインを買うという約束をしておきます。

これが先物取引の仕組みです。

あらかじめ取引の内容は決まっているので、1年後に1ビットコイン110万円になっていても100万円で買うことが可能となり利益が出ます。

しかし反対に価格が下がってしまっても約束は果たさないといけないので損することになります。

実際にこのような先物取引はビットコインなどの仮想通貨取引でも行われていますがその他にも様々な場面で行われているのです。

株式の売買でも先物取引は行われていますし、金(ゴールド)なんかでも取引がされています。

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信用取引

信用取引と言えば株の取引なんかでよく聞くのではないかと思います。

証券会社から資金や株式を借りて売買する取引を信用取引と言います。

FXではFX業者の資金を使っての取引となっていましたが、信用取引では実際に市場の他の参加者と取引することになります。

信用取引は証券会社(仮想通貨取引所)から資金や仮想通貨を借りることとなるので、言ってみればひとつの融資というわけです。

融資ということは返済する必要があり返済期限が設けられています。

最大の類似点はレバレッジと空売りにあり!

さてここまでFX・先物取引・信用取引の特徴についてお伝えしてきました。

実はこれらの取引には共通点があります。

それはレバレッジ取引ができることと、空売りができるという点です。

レバレッジを効かせて効率的な資産運用ができる

ビットコインなど仮想通貨でFXや先物取引、信用取引をする時の特徴のひとつにレバレッジを掛けて取引ができるということが挙げられます。

仮想通貨取引所のビットフライヤーやGMOコイン、DMM Bitcoin、ビットバンク、ビットポイントといった取引所でこのレバレッジ取引はできます。

レバレッジは仮想通貨取引所によって異なった倍率が設けられています。

例えば日本一の取引高とユーザー数を誇るbitFlyer(ビットフライヤー)が手がけるサービスのひとつ、上級者向けの仮想通貨取引プラットフォームbitFlyer Lightningでは最大で15倍のレバレッジを、GMOコインでは最大10倍のレバレッジを効かせて取引をすることができます。

レバレッジとは証拠金と呼ばれる資金を預け入れて自分の資金よりも大きなお金を動かすことができることを指します。

ビットフライヤーでは最大で15倍のレバレッジをかけて取引することができるとお伝えしたかと思います。

つまり10万円あれば15倍の150万円分までレバレッジをかけて取引することが可能になるのです。

15倍のレバレッジを効かせられるため、もしもあなたの予想通り価格が変動すればお金の増え方は通常の15倍となります。しかし予測と逆方向に行けばお金の減り方も15倍になってしまいます。

もしレバレッジ取引で損失額が一定額に達すると強制的に決済されてしまいます。

これをロスカットと呼んでいるのですが、仮にビットコインの価格が予想に反して変動してしまったとします。

そうなると損失は15倍となり最悪多額の借金を抱えることになってしまいますよね。

そのような事態からユーザーを守るためにビットフライヤーをはじめ各取引所では証拠金維持率というものを設けています。

例えばビットフライヤーなんかでは証拠金維持率が50%を下回ったときにロスカットが発生することが決められています。

価格変動の激しい仮想通貨取引は予想が当たれば大きく稼げるという魅力があると同時に、強制ロスカットというリスクがあることも決して忘れずに計画的に取引してください。

ビットフライヤーとbitFlyer Lightningは何が違う?

空売り(ショート)で下げ相場でも利益が出せる!

FX・先物取引・信用取引のふたつ目の共通点としてこの下げ相場でも収益を得られるという特徴があります。

通常ビットコインやアルトコインなど仮想通貨で利益を出そうと思ったら安いときに買っておいて高くなったら売ってそのときの差額が利益になりますよね。

しかし価格が下がってしまったら利益を出すことはできません。

そこでFXや先物取引、信用取引では何ができるかというと、先にビットコインを売る(空売り)ことができるのです。

どういう事かというと、仮想通貨の価格というのは常に上がることもあれば下がることもありますよね。

この先もしかしたらビットコインの価格が下落するかもしれないとあなたが思ったとします。

その際にあらかじめビットコインを借りてきて売っておきます。

簡単にお伝えしますが、

1BTC=2万円だとすると100BTC借りてきて全部売ると200万円が手元に残ります。

そして実際にあなたが予想した通り価格が暴落してそれまで2万円だったのが50%も急落して半額の1万円になってしまいました。

そこで1万円になったので100BTCを100万円で買い戻して借りていた100BTC分を返済します。

もともと手元には200万円あったので返済後には100万円が手元に残るので、残った100万円が利益になるというわけです。

これが売りから入って利益を出すということです。

ビットコインのFXや先物取引、信用取引ではこうした方法で利益を出すことも可能なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は仮想通貨のFX・先物取引・信用取引の特徴と共通点についてお伝えしてきました。

レバレッジ取引なんかでは、大きな取引ができる反面リスクも増えるということを常に頭に入れて自分の資産に見合った取引を心がけましょう。

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