連日価格が高騰し続けるビットコインですが、ついに先日200万を突破しました。
このままいくとビットコインどうなるのと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんなビットコインの将来について有権者たちがどう捉えているのか、その見解をお伝えしていきたいと思います。
今後も目が離せません。
ビットコインってそもそも何?
はじめにビットコインとは何かということについてお伝えしていきます。
ビットコインとは仮想通貨の一種です。
現在1,000種類以上あると言われている仮想通貨ですが、その中でもビットコインは一番有名な仮想通貨です。
その時価総額は12月7日に一時2400億ドル(約27兆円)を越え、23兆円のトヨタ自動車をも上回りました。
ビットコインの価値について
ビットコイン自体はほとんどの人が聞いたことあるのではないでしょうか。
しかしまだまだ怪しさや胡散臭さを抱いている人は多いかと思います。
確かに過去ビットコインはマウントゴックス事件や中国の取引所閉鎖など様々なことが起こってきました。
にも関わらず依然としてビットコインの価格は上がり続けています。
いったいなぜビットコインがここまで人気が出たのでしょうか。
そのヒントとなるのが信頼性です。
おそらくビットコインを保有しているほとんどの方が儲けるためではないでしょうか。
今のうちに買っておいて将来値上がりしてから売る、つまり投機の対象としているはずです。
投機の対象として人気が出たことは間違いありません。
ただちょっとだけ冷静に考えてみてください。
なぜ実態のない通貨に価値があるのでしょうか。
それは皆さんがビットコインには価値があると信頼しているからなのです。
金(ゴールド)を想像していただくとわかると思うのですが、金にはなぜ価値があるのでしょうか?
きれいだからですか?
その辺にある石とは何が違うのでしょうか。
それは金が貴重でみんな価値があると信じているからではないでしょうか。
みんなが共通認識として価値があると信頼しているからこそ、その価値が生まれているのです。
実はビットコインをはじめ他の仮想通貨にも金と同じような性質があります。
ビットコインには金に限界埋蔵量があるように上限発行枚数が存在し、みんなが価値があると思って取引に参加すればするほど価値が上がるのです。
つまり極論を言うと金もビットコインも価値が無いと世界中の人が思えば価値はなくなるのです。
それに関して詳しいことは下の記事でご覧いただけます。
ビットコイン(Bitcoin)とは?仮想通貨に価値がある理由
ビットコインの変遷
ここまでビットコインの価値について見てきました。
そこで次にビットコインがこれまで辿ってきた変遷について触れてみましょう。
ビットコインの誕生
ビットコインは2008年にSatoshi Nakamotoと名乗る人物がインターネット上に投稿した論文によって提唱されました。
そして2009年にその理論の実現に向けてソフトウェアがオープンソースで開発されました。
この時の開発者や当時にビットコインを所有していた人は莫大な資産を手に入れることになりました。
レート
ビットコインの取引が2009年頃に始まって当初のレートは0.003ドルほどと言われています。
それが2014年に一時1,100ドルほどまで上昇しましたが、マウントゴックス事件をきっかけに急落してしまいます。
しかしその後その価格は上がり続け最近では17,000ドル、200万円まで高騰しているのです。
国内取引量最大のbitFlyerのチャートを見ると今年の2月から比べてみても大きく値上がりしているのがお分かりいただけるかと思います。
bitFlyerホームページより
中国から日本へ
下の表はビットコインとそれに継ぎ2番目に時価総額の大きい仮想通貨であるイーサリアムの取引に使われた通貨の割合となっています。
仮想通貨市場の取引通貨の割合
引用:Bloomberg
ここで見てみるとビットコインは当初中国の人民元での取引がほとんどでした。
しかし1月中旬以降、中国では政府が規制を行ったことで人民元のシェアは急減しました。
そして現在代わりに現在最大の取引規模を占めているのは日本円になっています。
現在ビットコインに関して全体の取引のおよそ50%が日本円となっているそうです。
イーサリアムも当初は値上がりしたビットコインの有力な資産分散先としての需要が大きくビットコインでの取引が大半でした。
しかし今年の4月以降韓国のウォンでの取引が急拡大し今や取引額の約半分を占めています。
ビットコインの仕組みを解説!価格と税金・ICOについて
有識者の見解
現在ビットコインに対しては有権者の間で様々な意見が飛び交っています。
肯定的な意見もあれば否定的な意見までそれぞれの見解が注目を浴びています。
そこで今回はそんな有権者の見解についていくつかご紹介したいと思います。
- JPモルガン・チェース Jamie Dimon CEO
アメリカの投資銀行JPモルガン・チェースのダイモンCEOは今年9月、ビットコインに批判的な見解を述べました。
同行のトレーダーが仮想通貨の取引を行ったら即座に解雇するだろうと明言しました。
ダイモンCEOはビットコインはバブルであり危険だとし、「良い終わり方はしないだろう」といった考えを示しました。
- 投資家ウォーレン・バフェット
「史上最高の投資家」と言われるウォーレン・バフェットはビットコインについてはバブルであるという見方をしていると言います。
オマハで開催された毎年恒例の質疑応答セッションでは「ビットコインの価値を評価することはできない。なぜなら価値を生み出す資産ではないからだ」と主張しています。 - ゴールドマン・サックス Loyd Blankfein CEO
こちらもアメリカの投資銀行であるゴールドマン・サックスのLoyd Blankfein CEOは投資こそしていないがビットコインにはオープンであるとしながらも「1日に20%も上下するのは通貨という感覚ではなく、さらに価値の貯蓄手段のようには感じられない」と今年11月のインタビューで述べました。
現在は懐疑的に考えているものの「それが解決し、価値の貯蔵手段のように取引され1日に20%も価格変動せず流動性が備われば乗り出す」という考えを示しています。 - Apple共同設立者 Steve Wozniak
Appleの共同設立者であるSteve Wozniak氏は今年10月にラスベガスで開催されたMoney20/20にて
「ビットコインはゴールドと偽米ドルよりすぐれている」と発言しています。
これは政府がいつでも増刷できる通貨と違って、上限発行枚数が決められているビットコインのほうが安定しているとの見解を持っているそうです。
またビットコインの基盤となっているブロックチェーン技術の特徴でもある透明性についても重要だと述べています。 - 投資家Bill Miller
先ほどご紹介したウォーレン・バフェットに並び、三大投資家とも評される世界的投資家のBill Millerは2014年からビットコインへの投資を始め、現在では自身の純資産の30%をビットコインで保有しているといいます。 - 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問 一橋大学名誉教授 野口悠紀雄
現在日本にてビットコインについての本も執筆している野口悠紀雄さんは、自身の著書にてビットコインの持つ革命性に肯定的な見解を持っています。
その中でも現在の投機対象としてのビットコインではなく、国際送金としてのビットコイン利用であったりブロックチェーン技術の汎用性について様々な経済取引に拡張可能だという意見を述べています。
ブロックチェーン技術に関しては肯定的な意見がとても多く、ブルームバーグ創設者のMichael Bloomberg氏も「ビットコインとブロックチェーン技術は切り離して考えるべきだ」ということを語っています。
仮想通貨はどこで買える?ビットコインの取引所と入手方法
まとめ
いかがでしたか?
ビットコインについて様々な有識者の見解を聞いてどう感じましたか?
肯定的な意見も否定的な意見もある中で今後ビットコインはどのような将来をたどるのでしょうか。
現在急速に法整備も進められ、今年に入りビットコインに税金もかかるようになりました。
いま儲かっている人も日々情報を更新して申告漏れがないよう気をつけましょう。
ビットコインの税金に関しての記事もありますのでぜひご覧ください。
ビットコインの税金と所得計算・国税庁の公表資料をもとに解説
ビットコインの税金は利益の半分?納税額の計算方法と節税対策
暮らしに役立つお金の情報を無料でお届けしています!