ビットコインが100万円台に回復!仮想通貨の市場の動向は?

年が明けてから、バブリーな値動きやコインチェック騒動で世間を騒がせたビットコイン(BTC)を筆頭とする仮想通貨市場ですが、ここ数か月は数々の国や政府による規制テザー疑惑などに起因する市場の不信感も相まって全体的に価格は低迷してきました。

そんな仮想通貨ですが、4/24に約40日ぶりにビットコインが100万円台を回復しました。

今後市場はどうなっていくのでしょうか?チャート指数、今後の予定などをチェックしていきましょう!

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仮想通貨市場全体の市場価値は??

まずは市場規模を見ていきましょう!

最大市場規模を記録した一月初旬の8200億ドルから大幅に資金が抜けた仮想通貨市場ですが、4/10近辺に2600億ドルまで縮小しましたが、4/24現在では4100憶ドルまで回復しました。

またビットコインを除いた市場規模2600憶ドルと、4/2付近で1400億ドル程度だったことを考えると、ビットコインのチャートで仮想通貨市場は語られがちですが、アルトコインが今回の市場規模の回復を牽引しているといえるかもしれません。

ここ一週間の連日のビットコイン、主要アルトコインの価格回復で市場にも楽観的なムードが漂っているように感じます。

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トランザクション数は?

ビットコインどれくらい使用されているかをだいたい把握できるトランザクション数を見ていきましょう。

バブル最盛期には20-30万件の送金詰まりを恒常的に起こし、手数料の高騰を引き起こしていたビットコインですが、現在は未処理のトランザクション数は3000-8000で安定しています。

ビットコインの価格と送金数はある程度相関が認められるので、これが増えてくれば、ビットコインの100万円台定着、そこからの価格上昇も期待できると言えます。

ドミナンス・恐怖指数(VIX)は??

続いてドミナンスを見ていきましょう。

アルトコインもハードフォークを控えており、大手マイニング業者が利益の一部を自主的にバーンしたBCHや、二月から低迷が続いており、久しぶりの七万円台にのったETHなど主要アルトコインは一旦の底をついた4/4近辺から約二倍の伸びを記録しています。

個別の理由のあるコインもそうですが、ないコインも今回は多くのコインが価格上昇しているので仮想通貨市場全体の市場心理の問題が大きそうです。

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Other の伸びにも注目!

Otherは基本的にここに表示されていないようなマイナーコインやICOトークンなど(通称“草コイン”)で構成されていますが、pepecashやzaifトークンなど草コインと呼ばれるものまで基本的にチャートは回復していますので、ビットコインドミナンスは低下、Otherは上昇しドミナンスの上では一月中旬の基準を回復しようとしています。

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恐怖指数(VIX)は??

続いて仮想通貨の価格と逆相関があるといわれている恐怖指数(VIX)も見ていきましょう!

恐怖指数とは
恐怖指数(きょうふしすう、英: volatility index, VIX)とは、シカゴ・オプション取引所(英語版)(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる。通常は10から20の間で推移する。

Wikipediaより

恐怖指数は市場の投資家心理を反映しているといわれ、何らかの出来事が起きて、市場参加者が不安に包まれると、その動揺に応じて数値が上昇します。4/24現在の恐怖指数は16となっており、四月初旬は恒常的に20を超えていましたが、徐々に低下してきています。

こちらは株式取引のほうから算出される指数ですので、仮想通貨市場の取引とは直接的にかかわりはありませんが、市場参加者を共有している以上、株式の市場心理を参考にするのは有用です。

こちらを参照するとまたいつ調整下落が入るかはわかりませんが、しばらくは安定的な価格上昇が期待できるのではないでしょうか?

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他の主要アルトコインは??

最後に主要アルトコイン(今回はBCH,ETH,NEM,XRP)のチャートを見ていきましょう!

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュはビットコイン初のフォークコインとして誕生しましたが、ただのマイナーチェンジというわけでは決してありません。

分裂の直接の原因であるスケーラビリティの違いはもちろんのこと、マイニングの難易度調整アルゴリズムにも違いがあります。

今回は5/15近辺(日付はマイニング状況で前後します)にビットコインキャッシュ自身のハードフォークが予定されており、ブロックサイズが現在の8MBから32MBに拡大、さらにイーサリアムのような基本的なスマートコントラクトが搭載される予定のようです。

また、BITMAINのジハン・ウー氏が経営する大手マイニングプールのAntpoolが、ビットコインキャッシュのマイニング収益の12%をバーンしていることが判明し、市場流通数が減少、売り圧力が減少していることもこの価格上昇の大きな一因です。今後に注目です。

イーサリアム(ETH)

こちらもイーサリアムのコンセンサスネットワークアルゴリズムを、PoSとPoWをハイブリッドするようなものに変更する計画「Casper」などが進行するなか、価格は低迷していましたが、連日の価格上昇で七万円台に乗りました。このまま定着し、上に抜けるのか注目です。

ネム(NEM)

年明けからコインチェック流出騒動に始まり逆境が続くNEMですが、ここ一週間で底から約二倍の上昇をみせている。コインチェックのNEMの仕入れ需要騒動の影響が落ち着いてきたことなどが要因としてあるでしょう。

リップル(XRP)

ビットコインと動きの連動が薄いといわれているリップルですが、しっかりと価格を上昇させています。明るいニュースとしては、4/12にxCurrentの国際送金に使用されるモバイルアプリがローンチされたなどがあるが、価格上昇を牽引するような影響力があったかと言われれば疑問の余地が残るので、仮想通貨市場全体の雰囲気に後押しされた形の価格上昇と見るのが妥当かもしれません。

まとめ

全体的に「やっと春が来た」、というような楽観的なチャートをしていますが、いつ乱高下、調整が入るのかがわからないのが仮想通貨市場ですので、油断は禁物かもしれません。

楽観しすぎず、悲観しすぎず冷静に見守って行きましょう!!

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